一学期終業式のお話一学期の学習も今日で終わりです。いよいよ夏休みです。楽しみですか? ところで、一学期に学んだことは全部わかりましたか? わからなかったことはないですか? 僕も高校生の時、わからないことがあったのですが、その時のことを少しお話しさせてもらいます。 高校一年生の2学期でした。数学の先生が学会で出張されるということで、プリントを何枚か課題としておいていかれました。そのプリントには新しく学ぶことの説明と問題がいくつか書いてあったのですが、それが僕には全くわからなかったんです。 友達に聞いてみても、いまいちピンとこなくて、結局問題は全く解けませんでした。でも、悔しかったので、何度もプリントを読み返したり、何べんも問題に挑戦したりしてみましたが先生が出張から戻ってこられてからも、さっぱりわかりませんでした。 それが二週間ほど経ったある日、突然、ピカッと閃きました。その瞬間、全ての問題が一瞬でわかってしまいました。よく、アイデアがひらめいた時、電球がピカッと光る漫画などがありますが、まさにそんな感じでした。幾つかの問題が一瞬ですべて解けたので、早くそれを紙に書き留めたくて、紙と鉛筆を大急ぎで探して、必死で書きまくりました。 アンリ・ポアンカレという数学者もある問題に悩んでいて、しばらくしたある日、馬車に乗ろうとステップに足をかけた瞬間にひらめいたという話を聞いたことがあったのですが、そんなことが自分にも起こるんだと思いました。つまり、誰にでも起こり得るんです。 この経験でわかったことがあります。一つはあきらめなければ、絶対わかるということ。もう一つは、わかるということはとても気持ちのいいことだということ。三つ目は、脳みそはけっこうやるなぁということ。 みなさんもこの夏休みに一学期に学習してわからなかったことがあれば、一生懸命取り組んでピカッとひらめいてみてください。わかるって、とっても素敵な体験です。 最後にもう一つ。今年の夏は暑くなりそうです。体調管理に気をつけて、無事夏を乗り切ってください。そして、全員無事に再びここに集まってください。 7月11日の全校集会おはようございます。 毎日暑いですが、元気ですか? では、ここで問題です。 一年間で一番たくさんの人を死に至らしめている生物はなんだと思いますか? ヒトとかいう回答は厳しいですね。 それはさておき、世界中で一年間に72万5千人も殺している生物とは… 蚊です。そう、あの、刺されたら痒い蚊です。 蚊自身に毒は無いようなのですが、病原菌を媒介するために、マラリア、ジカ熱、デング熱などさまざまな病気を運んできます。困りますね。これまで日本では蚊は、駆除も進んで、それほど厄介な病気を運んでくる悪役とは思われていませんでしたが、熱帯並みに暑くなってきた昨今では、熱帯で生息する蚊がやってくるし、病原菌も運んできます。 だからこそ、対策が必要になります。どうすれば良いでしょうか。 蚊取り線香? 殺虫剤? それもあります。 蚊になる前になんとかする方法もあります。というか、少し気をつけることで蚊の繁殖を防げます。蚊の幼虫であるボウフラは水中で生活します。どんな小さな水たまりでもOKなところが憎い。だから、小さな水溜りを作らないこと。古タイヤの内側などに溜まった水でさえ、ボウフラのゆりかごになるそうです。小さな水溜りをなくしましょう。それだけでも蚊は少なくなります。 まだまだこれから夏本番になります。蚊だけでなく、熱中症にも気をつけて元気で過ごしてください。 |