第112回 卒業証書授与式(1)開式のことばに続き、国歌斉唱、大阪市歌斉唱をおこない、 学事報告に続き、今年度の卒業生42名に一人一人に卒業証書が授与されました。 第112回 卒業証書授与式(2) 学校長式辞さて、卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申しあげます。ただ今、みなさん一人一人にお渡しました、この卒業証書は6年間、様々な困難を乗り越え、精一杯がんばってきた証です。小学校の勉強は、すべて終わりました。中学校になってもしっかり頑張ってくださいという願いも込められています。 とりわけ、最高学年としてのこの1年間は、学校の顔、学校の真のリーダーとして、もてる力を存分に発揮してきました。みなさんが、今日、立派に卒業できるのは、みなさんの努力もさることながら、日ごろからみなさんを見守ってくださっている多くの地域のみなさんのお蔭であり、何より家族の支えがあっての卒業証書だと思います。 今日、家に帰りましたら家族のみなさんに卒業証書を見せ、感謝の気持ちをしっかりと表してほしいと思います。 卒業にあたって、私から3つのお話をし、お祝いの言葉といたします。 1つ目は、「生き抜く心を持つ」ということです。 生き抜く心ですが、これは、何か、苦しいことに出会ったときや、最後までやりとげようとしたときを考えてください。 いつも私たちの心の中には、二つの心が争っていることに気付くでしょう。それは、「やり抜こう、やり抜こう」という心と「やめてしまえ、やめてしまえ」という心です。 この二つの心は、何かをやろうとしたとき、必ず耳もとでささやいてきます。 こんな時は、楽な方を選ばずに、必ず、自分にとってしんどい方を選ぶようにしてください。 「生き抜く心」をもって、やるべき時には、全力を出し尽くしてください。困難を克服して、やり遂げた後のさわやかな気持ち、達成感は、必ず次への自信につながります。 2つ目は、「知恵をもつ」ということです。 この「知恵をもつ」ということは、教えてもらったことだけで満足してはいけない、ということです。本から知識を得たり、学校で習ったりしたことが、本当に正しいかどうか、自分の頭、心、体を使って確かめていくことが大切です。 極めて変化の激しい、これからの時代に学校で習ったことが、必ずしも、そのまま使えるとは限りません。自分で疑問に思ったり、調べたり、考えたりする経験を通して、初めて自分のものになります。 何事にも積極的な姿勢で臨み、「生きた知恵を」身に付けてください。「人間いつでも学びの時。人間、どこでも学びの場。人間、何でも学びの対象」ということを決して忘れないでください。 最後に、「スポーツを楽しむ心をもつ」ということです。 「体育の研究をして、運動好きの子どもたちを増やしたい」「休み時間の運動場を子どもたちでいっぱいにしたい」と思ったのは、私が九条南小学校に着任した平成22年の4月。みなさんが3年生の時でした。 あれから4年たちましたが、今、休み時間の運動場を見ますと、たくさんの子どもたちが、いろいろな運動遊びを楽しむようになってきています。授業時間は、一所懸命に勉強するけれども、休み時間は、力いっぱい遊ぶ子どもたちが増えてきました。この切り替えが大事だと思っています。 3年間体育科の研究をしてよかったなと思っているところです。よく遊び、よく学ぶに人間に成長してくれたことをとてもうれしく思っています。 私自身は小学校時代、そんなに運動が得意な方ではなかったですが、体を動かすことは好きでした。中学校、高校時代は、剣道をしていました。20歳ぐらいから友だちの誘いもあって、硬式テニスを始めました。 このテニスが、私にとっての生涯スポーツになったのです。思えば40年以上も続いています。その間にたくさんの友だちもできました。続けるということは、本当によいことだと思います。私にとって、テニスは気分転換と健康維持にぴったりのスポーツだと思っています。 どのようなスポーツでもいいです。みなさんも、自分が一生楽しめそうなスポーツをぜひ見つけてほしいと思います。そして、豊かなスポーツライフをエンジョイできる人間になってください。 3つのお話をしました。「生き抜く心をもつ」「知恵をもつ」「スポーツを楽しむ心をもつ」しっかり心に刻んでくれたことと思います。 最後にみなさんに詩を贈りたいと思います。 旅立ちのとき ふりそぐ陽光が 翼を一段とたくましく見せる 希望に満ちた瞳が いっせいに まばたきはじめる 大空のはるか彼方をみつめながら 凛々しくなった その顔立ち ひとまわりも ふたまわりも 成長した心と体 九条南の真のリーダーとして 力つくした この1年 声をかけあい ともに歩んだ 6年間 これからもあなたらしさ失わず 友へのやさしさ大切に さあ 今 旅立ちのとき 翼を広げ おもいっきり はばたくといい みなさんは、4月から中学校へと歩みを進めます。 心と体がたくましく成長するのが、中学校の3年間です。 日本の国や世界の様子にも関心を向けながら、先生方の教えを守り、自分の可能性や「よさ」を伸ばしてほしいと思います。「これでいいのか・・・」といつも自分に語りかけ、よりよい生き方を目指してほしいと思います。 終わりに、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。子どもたちの晴れの姿をご覧になり、成長の喜びとともに、これまでの子育ての苦労が今、頭をよぎり、感慨もひとしおのことと存じます。 この6年間、九条南小学校に寄せていただきました温かいご厚情に対しまして、心より厚くお礼申しあげます。 私たち教職員一同、心をこめて子どもたちの指導にあたってまいりました。不十分なところもあったと反省していますが、日々の子どもたちの成長や頑張りに励まされたことも多く、今は感謝の気持ちでいっぱいです。これから、多感な中学生の時代を迎え、心悩ますことも多いかと思いますが、親子のコミュニケーションを大切に、お子様とともに歩んでくださるようにお願いいたします。 最後になりましたが、九星副区長様をはじめ、ご来賓の皆様には、公私何かとお忙しい中、ご臨席賜り、子どもたちの晴れの門出を祝福いただきまして本当にありがとうございました。 子どもたちが中学校に進みましても、これまで以上に地域の一員として温かいご支援・ご指導いただきますようお願い申しあげます。 今後とも、この地域の宝として子どもたちを見守り、育ててくださいますとともに、 九条南小学校に変わらぬご支援を賜りますことをお願い申しあげます。 卒業生のみなさん、夢と希望を胸に自分らしさを失わず、自然体で力強く前進してください。みなさんのこれからの活躍と健康を心からお祈りし、私の式辞といたします。 平成26年3月18日 大阪市立九条南小学校長 大西 正孝 第112回 卒業証書授与式(3)PTA代表として、PTA会長 阿部治美様よりご祝辞をいただきました。 第112回 卒業証書授与式(4)卒業生からは6年間の小学校生活で学んだこと、地域の方、保護者、教職員への感謝の気持ち、中学生になることに対する思いがか述べられ、在校生からは最高学年としてこの九条南小学校をさらに発展させていくという決意が述べられました。 卒業生、在校生ともにそれぞれの思いを歌で表現する場面では、保護者も児童も涙を流さずにはいられませんでした。 第112回 卒業証書授与式(5) |
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