３月14日（金）第66回大阪市立三国中学校卒業式が行われました。本年度は男子132名、女子117名の合計249名が卒業し、創立以来の卒業生の数は25,037人となりました。卒業生ひとりひとりの名前が担任から呼びあげられ、学校長から卒業証書を授与されました。誰もがお互いを尊重し厳粛な雰囲気の中、式が進められました。学校長からの式辞、ＰＴＡ会長からの祝辞、在校生からの「送る言葉」、卒業生からの「別れの言葉」と進み、卒業生全員による卒業の歌「旅立ちの日に」へと続きました。「旅立ちの日に」は、卒業生が３年間の思いを込めて見事に歌い上げ、会場は感動の渦に包まれました。参加者全員の心に残る卒業式でした。

3月10日（月）生徒数が800人近い三国中学校では、体育館の定員の関係で、卒業式にすべての在校生が参加することができません。そこで、毎年この時期に1・2年生と3年生とのお別れの会を行っています。吹奏楽部の演奏に続いて、1.2年生から3年生への贈る言葉、そして3年生からのメッセージが1・2年生に送られ、三国中学校の伝統が引き継がれていきます。

１年生では、２月２４日（月）に「風の旅人」という映像を観ました。重度の障がいがあり、ベッド式の車いすを使っている宇都宮さんという青年が日本中をひとりで旅をするお話で、旅を通じてたくさんの人と出会い交流を深めていくという実話をもとにした物語です。アニメを見ている内に「人と人とのつながり」や、「本当の自立」などについて考えさせられました。
また、２５日（火）には脳性マヒによる運動機能障がいで電動車いすを使用している酒井建志さんを講師に迎え、車いすの紹介から普段の生活や仕事、障がいについての考え方など様々なお話を自らの経験を交えてご説明いただきました。中でも、高校を受験する際に、一生懸命、勉強して何とか合格できそうな所まで頑張ったのに、施設面の状況から受験を断念せざるを得なかったこが、今でも一番悔しい思い出として残っているとお話ししていただきました。酒井さんの一生懸命な姿を見て、生徒たちも「勇気をもらった」、「私はすぐ物事をあきらめてしまうけれど、これからはすぐに逃げ出さないようにしようと思った」など、それぞれの想いで受け止めることができたようです。