練習では、くじけそうになったこともあった。でも友だちが「一緒に頑張ろう」と励ましてくれた。練習では、擦りむいてケガをしたこともあった。でもみんなのために「痛みに耐えて頑張った」。練習では、成功する機会が少なかった。でも今日は「心がひとつになれた」。
　さまざまな思いが交錯し、今日の本番を迎えた５・６年生。小さな失敗も大きな成長の糧となる「組体操」〜ひとつ〜。今後『むくのき学園』の中心を担う５・６年生が、「今、咲き誇る」立派な演技に目頭を熱くしました。 　　

　５年生から９年生は、生徒会種目「借り物競走」を行いました。勝敗の行方を左右するのは、封筒の中に書かれてある「借り物」でした。レースを手助けするため、協力を求められた人たちも懸命の形相で走り出していました。
　最後は、ふたり仲良く二人三脚でゴール。勝ち負けに関係なく、和気あいあいとみんなが楽しめる競技となりました。

　１・２年生の集団演技は「ようかい・忍者 大集合」でした。練習段階では、リズム感をつかむことと、移動のタイミングでの位置取りが難しかったようですが、本番は３色の手袋も映え、見事な出来栄えでした。
　『むくのき学園』の「ようかい・忍者」は、どこから現れたのでしょうか。こんな表情豊かで機敏な動きが、集団で短期間のうちにできるようになったことには、驚かされました。まさに、たのもしい「ようかい・忍者」の出現でした。 　

　３・４年生の集団競技は「台風の目」でした。それぞれのチームが、４人で丸太の棒を横に持ち、コーンを右回りと左回りで走り抜け、ターンをしてスタート地点に戻れば、棒を上と下から通して次から次へとつなぎます。
　本番では勢い余って遠心力がはたらき、握った棒から振り切られそうになる場面もありましたが、何度も練習をしているので、内側の人がうまくコントロールしていました。

　１・２年生は「玉入れ」競技に歓声をあげながら、ねらいを定めて玉を入れようと一生懸命頑張りました。途中で、競技を中断して踊りだすしぐさは、とても可愛かったです。なかなかうまくいかなかったようですが、みんなで数を数える時は、元気いっぱい声を振り絞っていました。
　数が少ない組の最後の１個が高らかにあげられると、勝利を得た赤組は歓声に包まれていました。懐かしげに見入る中学生も、微笑ましさに思わず笑顔があふれていました。