南極授業2「南極授業」で南極の魅力満喫
6月14日(土)
本日は、全校生徒を体育館に集め、第53次南極地域観測隊と同行され、昭和基地で約3ヶ月に渡って活動された東野智瑞子先生(現、関西第一高等学校、中学校の理科教諭)を講師としてお迎えし、南極授業を受けることができました。 生徒の想像では、南極物語などの映像を通して知っている雪と氷に閉ざされたイメージが強かったようですが、昭和基地周辺の様子を映像を通して見ることで印象がずいぶんと変わったようでした。自然の厳しさは、いうまでもありませんが、そんな中でも屋外の実験で、 ・タオルを数十回振り回すと凍りついて立つようになること。 ・−30度の空気中に80度の熱湯を振りまくと一瞬にして細かい氷粒に変化すること。 ・南極では菌が繁殖しないこと。 ・2000年前のアザラシの死骸から栄養をもらってコケが生息していること。 などなど。また、厳しい寒さの中、野生のペンギンの生態や湖の水中植物の生態など、さらにオーロラや満天の星空など、様々な自然について映像を使って教えていただきました。 生徒の感想の中には、南極についてもっと知りたいと思ったり、一度でもいいので行ってみたいと書いている人がたくさんいました。 講演終了後は、各学級で「南極の氷」に水をかけ、数百年前の気泡が「パチパチ」と音を立て融ける様を観察しました。今日の授業を通して、自然の厳しさや不思議、偉大さ、素晴らしさを感じることができたのではないでしょうか。 東野智瑞子先生、本当に貴重な授業をありがとうございました。 3年生就労体験「読み聞かせ学習会」
6月13日(金)
17日から始まる3年生の就労体験。中でも保育園での体験で園児へ本の読み聞かせを行うメンバーを対象に、読み聞かせの学習会を行いました。講師として元気アップ事業のボランティアの方に来ていただき、図書室で学習会を開催しました。次は、自分が先生となって、読み聞かせをする番だ!頑張れ! 食缶によるカレー配膳本日の給食はカレーでしたが、今までのレトルトカレーから食缶によるカレーの配膳に形式が変わりました。各学級の保健委員が、エプロンや三角巾をつけ、学級の仲間に配膳しました。カレーは、温かく具材も多めでなかなか好評でした。 南極の氷 届きました
6月11日(水)
今週末の土曜授業で観察する「南極の氷」が国立極地研究所から届きました。 南極の氷には、たくさんの魅力が含まれています。お楽しみに! 南極大陸は、日本の面積の約37倍の広さがあります。氷の厚さは、最大で4,776m。富士山の標高を超えるほどですが、平均でも約1,856mの厚さの氷に覆われています。もし、この氷が全て融解した際には、海面が57m上昇すると試算されています。 南極大陸の氷は、降り積もった雪が一度も融けることなく、自らの重さによって固まって氷となったものです。日本の観測隊は、標高3,810mの地点に「ドームふじ基地」を設置し、3,035mまでの深さの氷の採掘に成功し、現在分析を進めています。 この氷には、大気の組成や温度、火山の噴火などの情報が残っていて、過去72万年までさかのぼる地球の詳細な環境情報が得られることが期待されています。 今回お届けした氷は、日本の南極地域観測隊が観測の合間に南極「昭和基地」近くの氷山から手作業で割り取って南極観測船「しらせ」で持ち帰ったものです。約1〜2万年前に降った雪が固まってできた氷が氷山となって海に流れ出たものです。白く濁って見えるのは、当時の空気がそのまま雪に閉じこめられているからです。割った氷をグラスに入れて水を注ぐとプチプチと音を立てながら太古の空気がはじけ出るのがわかります。製氷機の氷との違いを、見て、触って聞いて比べてみて下さい。 国立極地研究所より |