平和人権登校日空襲によって猛獣類(ライオンやヒョウなど)が毒殺されていたそうです。 空襲でオリがくだけ、町中へとびだしてはとても危険です。 大切に育てていた飼育員さんたちにとっても、どうしようもない決断だったわけです。 その中で、飼育員さんにとてもなついていた一匹のヒョウがいたそうです。 そのヒョウは、飼育員さんが与えた毒入りの肉を食べなかったそうです。 「これを食べてはいけない。」 きっとそんな飼育員さんの思いに気が付いたのかもしれません。 しかし、そのまま飼育を続けることはできません。 飼育員さんは、ロープで首をしめようとそのヒョウに近づきました。 そのヒョウは、なにかを察したかのように、そっと自分の首を飼育員さんに差し出したのだそうです。 ロープをしめようとした飼育員さんは、その姿に胸を痛め、それ以上ロープをしめることができなくなって走り去ってしまったそうです。 その後、別の担当の人が代わりをつとめロープをしめたそうです。 その時、犠牲になった動物たちは今では天王寺動物園で剥製になっています。 というお話でした。 戦争というものが生み出すさまざまな悲劇。 これからもしっかりと考え、伝える努力を一人ひとりがしていかなくてはいけませんね。 |
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