命の教育
三国中学校では、2月に1年生2年生で、「命の教育」(性教育)を行っていいます。この日は1年生の、性教育で、赤ちゃんの人形を使って、全員が「だっこ」体験を行いました。首の座らない人形を皆が丁寧に抱いていました。命の重みを体験する学習です。
2年生人権学習東さんには、視覚障がいと盲導犬の話だけでなく、障がいがあってもなくても、みんなが抱える不自由さや悩みについての話もしていただきました。6時間目には、各クラスで話し合いをしたり、ワークシートを書きました。そこに東さんとバーニャにまわっていただき、質問にも答えていただきました。 東さんとバーニャについてのQ&A ○白杖で歩くのと盲導犬を連れて歩くのと、どう違いますか? 白杖だと自分のことだけ考えて歩けるけど、盲導犬だと(盲導犬の)体調や機嫌を気にしなければならない。 白杖だとつつきながら(前を確認しながら)歩くのですが、大阪は人が多いし、歩道に自転車等が置かれていたりするので、盲導犬を連れて歩く方が歩きやすいです。 ○盲導犬は何歳で働き始めて、何歳で引退なのですか? 産まれた時から盲導犬として飼われており、2歳半ぐらいから盲導犬として働き始め、10歳ぐらいで引退する。 ○盲導犬には報酬(お給料)はないのですか? ありません。でも、その代わり、バーニャのすべてのお世話をしています。 ○料理とかどうしているんですか?火を使うのは危なくないですか? 危ないと思うことをしないで、包丁も使い、ガスも使い、痛い目に合いながら学んでいます。 ○東さんの服をどうやって選んでいるんですか? お店に行って、毛がつきにくく、合わせやすい服を店員さんに相談しながら選んでいます。 ○バーニャの服をどうやって選んでいるんですか? 犬の服も人間の服と一緒で、女の子用の服はたくさん種類がありますが、男の子用の服はあまりありません。 限りある男の子用の服の中で、選んでいます。 ○時間は、どうやってわかるのですか? 秒針はついていないのですが、時計のふたを開けて針を直接、触って何時かわかります。携帯も時間を音声で伝えてくれます。 ○自分は、「(先生に)空気が読めない」と言われるんですけど、どうしたら良いですか? それは、あなたの個性ではないのですか?でも、もし、そのことを多くの先生が言われるのであれば、それは 社会的に良くないことなのじゃないでしょうか。 ○真っ暗の中で怖くありませんか? 真っ暗は怖くありません。そこに何があるか、わからないことが怖いです。 ○バーニャが調子の悪い時は、どうしているのですか? 私も仕事を休みます。そして、病院に連れていきます。 ○盲導犬と一緒に生活をしていて良かった点は何ですか? 行動範囲が広がることもありますが、“癒される”こと!!それと歩く時の不安感が軽減されます。 ○階段や段差がある時は、東さんにバーニャはどう教えるのですか? まず、階段や段差の前でバーニャは必ず止まります。その後、バーニャの体が下向きになったら、下がるということで、体勢が上向きになったら上がるということです。 【みんなの感想】 東さんの話を聞いて、 自分にできることはどんなことがありますか? ○自分の周りには、いろいろな人がいる。 目が見えない人もいれば、耳が聞こえない人もいる。 体になんらかの不自由がある。 世の中には、このような人がたくさんいる。 街中で歩いていたら、いるかもしれない。 でも、それを変だなぁとは思わず、それを人間の個性として受けとめることが、 自分にできる唯一のことだと思う。 ○昨年、電車の中で盲導犬が男の人に凶器で体を刺され、盲導犬は一言も鳴かなかったというニュースをおぼえていますが、東さんの話は、盲導犬は自分の体でもあり、家族でもあるんだなぁと感じられる話でした。その話を聞き、盲導犬を刺すというニュースがどれだけひどいことかがわかりました。なので、僕は盲導犬を見かけたら触らずに、名前を呼んだりしないようにしようと思います。 ○まず、もっと視覚障がいや盲導犬を身近に感じ考えるために、こうして考えたり知ったりする機会をつくっていくべきだと思いました。 ○私のいとこも発達障害で種類は違えどとても身近に感じました。障がいを持った方だけでなく、困っている人がいれば助けようという気持ちになり、もっと盲導犬のことについても知りたいなと思いました。 ○盲導犬を見たら、触りたい!と思ってしまっていました。しかし、自分の興味などで名前を呼んだり、触ったり、ご飯をあげたりすると、視覚障がいの方たちに取ったら、それは困るということがわかりました。なので、目の不自由な方や困っている人がいれば、声をかけたり、自分に手伝えることがあれば絶対にしようと思いました。東さんの話を聞いて、とても勇気をもらえたので、自分も点字ブロックの上に自転車を置いたりせずあけておこうと思います。 第36回大阪市中学校造形展と、第55回近畿中学校美術展
表題の展覧会が、鶴見区の花博記念公園内にある「咲くやこの花館」で、2月3日(火)〜2月15日(日)の期間、開催されています。
造形展は工芸や立体作品を集めた展覧会で、木彫、石彫、粘土等の作品が所狭しと展示されています。 本校からは、造形展に1年生の「木彫・八角壁飾り」を20点出品しています。 授業で制作した作品で、動物や植物等、自然物をテーマに浮き彫りで、表現しています。 花びらの柔らかさや、鳥の羽の一枚一枚に彫りの工夫が凝らされ、着色も単彩にしたので、浮き彫りの表現がよく分かります。 近畿中学校美術展は、本校から2作品が選ばれています。 この展覧会は近畿2府4県を巡回しており、会場には他府県の作品も展示されています。 出品生徒はもちろんのこと、たくさんの生徒に鑑賞してもらい、これからの制作の参考にして欲しいと思います。 造形展その2合同避難訓練
三国中学校では毎年、近隣のひじり幼稚園との合同避難訓練を実施しています。今年は1月23日(金)に、実施されました。津波を想定した避難訓練で、3階以上の避難場所を目指して保育児や幼稚園児が、三国中学校の体育館2階に避難をしてきます。それを中学生の防災係りが誘導していく訓練です。日頃は泣き出す保育児さんもこの日ばかりは真剣な表情で避難していました。消防隊の隊長さんの話も真剣に聞いていました。中学生にとっては、自分たちのなすべきことを学ぶ機会となります。訓練終了後はお父さんやお母さんが迎えに来て、中学生と共に下校となります。
|