本日の献立/7月3日(金)・千草焼き ・こんにゃくの煮もの ・キャベツのおひたし ・とうがんのカレー汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 864kcal、たんぱく質36.7g、脂質 27.0g ☆とうがん(冬瓜)☆ 冬瓜は、東南アジアやインドなどが原産のウリの仲間の野菜です。日本へは、古くから渡来し、「本草和名(918年)」にも記載され、平安時代には栽培されていたようです。昔は、「加毛宇利(かもうり)」と呼ばれ、夏の野菜ですが、貯蔵性が高く、切らずに置いておくと、冬でも食べられるということから、「冬瓜(とうがん)」と呼ばれるようになりました。たいへん大きい野菜で、日本産の大きいものでは、10kg近くにもなります。およそ95%が水分で、栄養価は高い方ではなく、低エネルギーではありますが、カリウムを多く含むので、余分な塩分を輩出して血圧を正常に保つ働きや、腎臓での老廃物の排泄をうながし、むくみを解消する働きもあります。中国では、皮や種子に、利尿作用や解毒作用があるとして、生薬としても利用されてきたようです。また、生のしぼり汁を飲むと、のぼせや発熱、食あたりにも効果があるといわれています。味はとても淡白で癖がないため、煮ものや汁物などによく利用されます。 今日の給食では、「カレー汁」の具として使っています。 本日の献立/7月2日(木)献立名 ・鶏肉のレモンじょうゆかけ ・一口がんもと野菜の煮もの ・ゴーヤのツナ炒め ・おかか菜っ葉 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 850kcal、たんぱく質37.3g、脂質 24.6g ☆にがうり☆ ニガウリは、熱帯アジアの原産で、アジアや中国では古くから栽培され、日本へは、江戸時代に中国から伝わりました。その名の通り、にがいウリで、正式名は果物の茘枝(れいし→ライチ)に似て表面に凹凸が多いことから、ツルレイシ(蔓茘枝)と名づけられました。また、地方によっていろいろな呼び名があり、沖縄ではゴーヤ、宮古島ではゴーラ、鹿児島ではニガゴリなどと呼ばれています。独特の苦みがこの野菜の特徴となっており、これはモモルデシンという成分によるもので、胃液の分泌を促進して食欲を増進したり、肝機能を高めたりします。また、血糖値を下げる働きもあるそうです。その他ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなども豊富で、特にビタミンCはきゅうりの10倍も含まれます。ニガウリのビタミンCは調理をしても壊れにくく、たんぱく質と組み合わせると、効率よく吸収することができます。沖縄では、チャンプルなどで、豆腐や卵などと一緒に料理しますが、とても健康的な食べ方と言えます。 今日の給食では、ツナと一緒に炒めています。 本日の献立/7月1日(水)・えびとキャベツのソテー ・グリーンアスパラガスのサラダ ・アンデスメロン ・牛乳 栄養価 エネルギー 816kcal、たんぱく質34.6g、脂質 21.4g ☆アンデスメロン☆ アンデスメロンは、アンデス山脈が原産?と思われそうですが、実は1977年に日本で開発された品種です。メロンといえば、栽培する側にとっては虫や病気の害が多く、消費者にとっては値段が高い上に、ハズレがあるといった不安な要素がありました。そこで、虫や病気に強く、価格も比較的安くてハズレが少ないメロンとして開発され、はじめは、「安心ですメロン」と名付けられましたが、あまりセンスがないということで、メロンは芯(しん)を取って食べることから「心(しん)」を取って「アンデスメロン」と名付けられました。 ところで、メロンはキュウリの仲間ですが、スイカなどについても、「くだものなのか?野菜なのか?」といったお話が、昔から巷では議論になることが多いように思います。野菜の定義は、園芸学においては、「草本性の一年生植物」とされ、これでいうと、メロン、スイカ、イチゴなどは、野菜に分類され、農林水産省の野菜出荷統計においても、野菜として扱われます。一方、厚生労働省の国民栄養調査等、栄養学や摂取量等に関する統計では、メロン、スイカ、イチゴは、甘さや食べ方などから「果実類」として扱われています。したがって、それらを扱う立場によって違い、簡単に言うと、「作物」として扱った場合は「野菜」、「食品」として扱った場合は「くだもの」といったところではないかと思います。 |