本日の献立/7月7日(火)・中華煮 ・茎わかめときゅうりのサラダ ・もやしの炒めもの ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質34.7g、脂質 22.2g ☆茎わかめ☆ ワカメは、日本近海で自生する海藻類の仲間で、その利用はかなり古く、1万年以上前の貝塚からも発見されています。「大宝律令(701年)」では、「海藻(にぎめ)」の名で貢納品とされていました。その他「万葉集(759年)」や「延喜式(927年)」にもその名が登場します。低潮線から5mくらいの深さに生え、春から初夏にかけて、1〜2mくらいの大きさになります。全国各地でとれ、さまざまな加工が施され、日常の食品として欠かせないものになっています。1953年には宮城県で、大槻洋四郎氏により初めて養殖がおこなわれるようになり、1970年ごろには、養殖生産が天然生産を上回りました。海藻類に含まれるぬめり成分は、アルギン酸やフコイダンと呼ばれる水溶性の食物繊維で、高血圧や糖尿病の予防便秘の解消などに効果があります。 今日の給食に使っているのは、ワカメの茎の部分で、コリコリとした歯ざわりがいいのが特徴です。 ※明日[7/8(水)]は、カレーライスがありますので、スプーンのご用意をよろしくお願いします。 本日の献立/7月6日(月)・なすのカレーソテー ・粉ふきいも ・アーモンドフィッシュ ・トマトスープ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 818kcal、たんぱく質36.8g、脂質 19.4g ☆なす(茄子)☆ ナスは夏の代表的な野菜で、6〜9月にかけて多く出回ります。インドが原産とされ、日本では1200年以上前から栽培されていたようで、「東大寺正倉院文書(750年頃)」に記載があります。「なす」という名は、夏の野菜であることから「夏の実」や、「中酢実(なかすみ)」から「なすび」となり、室町時代の宮中に使える女官の言葉から「なす」になったといわれています。その歴史の古さから、地方によりさまざまな品種が作られ、1個20g程度のものから500gに達するものまであります。大阪では、泉州の「水ナス」が有名です。しかし、最近では、地方ごとの特徴が次第に薄れ、栽培しやすく調理もしやすい中型の長卵形ナスが主体になっています。90%以上が水分で、ビタミンやミネラルはあまり含まれていませんが、紫紺色の皮に含まれるナスニンという色素には、コレステロールを抑えて動脈硬化や高血圧を予防したり、ガンや老化を防いだりする効果があるといわれます。また、体を冷やす作用もあり、暑い夏には、ピッタリです。 今日の給食では、カレー味のソテーに使っています。 本日の献立/7月3日(金)・千草焼き ・こんにゃくの煮もの ・キャベツのおひたし ・とうがんのカレー汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 864kcal、たんぱく質36.7g、脂質 27.0g ☆とうがん(冬瓜)☆ 冬瓜は、東南アジアやインドなどが原産のウリの仲間の野菜です。日本へは、古くから渡来し、「本草和名(918年)」にも記載され、平安時代には栽培されていたようです。昔は、「加毛宇利(かもうり)」と呼ばれ、夏の野菜ですが、貯蔵性が高く、切らずに置いておくと、冬でも食べられるということから、「冬瓜(とうがん)」と呼ばれるようになりました。たいへん大きい野菜で、日本産の大きいものでは、10kg近くにもなります。およそ95%が水分で、栄養価は高い方ではなく、低エネルギーではありますが、カリウムを多く含むので、余分な塩分を輩出して血圧を正常に保つ働きや、腎臓での老廃物の排泄をうながし、むくみを解消する働きもあります。中国では、皮や種子に、利尿作用や解毒作用があるとして、生薬としても利用されてきたようです。また、生のしぼり汁を飲むと、のぼせや発熱、食あたりにも効果があるといわれています。味はとても淡白で癖がないため、煮ものや汁物などによく利用されます。 今日の給食では、「カレー汁」の具として使っています。 本日の献立/7月2日(木)献立名 ・鶏肉のレモンじょうゆかけ ・一口がんもと野菜の煮もの ・ゴーヤのツナ炒め ・おかか菜っ葉 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 850kcal、たんぱく質37.3g、脂質 24.6g ☆にがうり☆ ニガウリは、熱帯アジアの原産で、アジアや中国では古くから栽培され、日本へは、江戸時代に中国から伝わりました。その名の通り、にがいウリで、正式名は果物の茘枝(れいし→ライチ)に似て表面に凹凸が多いことから、ツルレイシ(蔓茘枝)と名づけられました。また、地方によっていろいろな呼び名があり、沖縄ではゴーヤ、宮古島ではゴーラ、鹿児島ではニガゴリなどと呼ばれています。独特の苦みがこの野菜の特徴となっており、これはモモルデシンという成分によるもので、胃液の分泌を促進して食欲を増進したり、肝機能を高めたりします。また、血糖値を下げる働きもあるそうです。その他ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなども豊富で、特にビタミンCはきゅうりの10倍も含まれます。ニガウリのビタミンCは調理をしても壊れにくく、たんぱく質と組み合わせると、効率よく吸収することができます。沖縄では、チャンプルなどで、豆腐や卵などと一緒に料理しますが、とても健康的な食べ方と言えます。 今日の給食では、ツナと一緒に炒めています。 本日の献立/7月1日(水)・えびとキャベツのソテー ・グリーンアスパラガスのサラダ ・アンデスメロン ・牛乳 栄養価 エネルギー 816kcal、たんぱく質34.6g、脂質 21.4g ☆アンデスメロン☆ アンデスメロンは、アンデス山脈が原産?と思われそうですが、実は1977年に日本で開発された品種です。メロンといえば、栽培する側にとっては虫や病気の害が多く、消費者にとっては値段が高い上に、ハズレがあるといった不安な要素がありました。そこで、虫や病気に強く、価格も比較的安くてハズレが少ないメロンとして開発され、はじめは、「安心ですメロン」と名付けられましたが、あまりセンスがないということで、メロンは芯(しん)を取って食べることから「心(しん)」を取って「アンデスメロン」と名付けられました。 ところで、メロンはキュウリの仲間ですが、スイカなどについても、「くだものなのか?野菜なのか?」といったお話が、昔から巷では議論になることが多いように思います。野菜の定義は、園芸学においては、「草本性の一年生植物」とされ、これでいうと、メロン、スイカ、イチゴなどは、野菜に分類され、農林水産省の野菜出荷統計においても、野菜として扱われます。一方、厚生労働省の国民栄養調査等、栄養学や摂取量等に関する統計では、メロン、スイカ、イチゴは、甘さや食べ方などから「果実類」として扱われています。したがって、それらを扱う立場によって違い、簡単に言うと、「作物」として扱った場合は「野菜」、「食品」として扱った場合は「くだもの」といったところではないかと思います。 |