本日の献立/1月22日(金)・さつまいものバター焼き ・キャベツのドレッシングあえ ・りんご ・牛乳 栄養価 エネルギー 846kcal、たんぱく質 25.1g、脂質 22.3g ☆バター☆ バターの歴史は古く、紀元前3500年ごろのメソポタミアの石版に牛乳を搾ってバターらしきものを作っている人の姿が描かれており、また、聖書にも多くの記述がみられるそうです。ヨーロッパで盛んにつくられるようになったのは12世紀ごろといわれています。日本へは、牛乳を煮詰めて作った「蘇(そ)」というものが8世紀ごろに伝わり、これがチーズやバターに近いものとされていますが、本格的に日本に伝わったのは、明治時代に入ってからのようです。福沢諭吉も「肉食の説」のなかで、バターのことを「消化を助ける妙品なり」と紹介しているそうです。 バターは、大きく分けると「発酵バター」と「未発酵バター」があり、そしてそれぞれに有塩バターと無塩バターがあります。発酵バターは乳酸菌でクリームを発酵させたもので、特有の香りと風味をもち、欧米で多く製造されています。未発酵バターは乳酸菌による発酵をさせずにつくるもので、くせがなく、ミルク独特の甘さを感じさせることから「甘性バター」ともいわれています。加熱するとその芳香が引き立ち、焼き色やつやとともに香ばしくなります。また、バターは、空気、温度、光の影響を受けやすく、酸化したり乾燥したりするので、密封して冷蔵庫などで5度前後の低温の暗所に保管します。とくに無塩バターは微生物の影響も受けやすいので5度以下で保管することが望ましいとされています。成分は、ほとんどが脂肪ですが、ビタミンAも多く含まれています。 今日の給食では、さつまいもに溶かしたバターをかけて焼き、風味づけに使っています。 本日の献立/1月21日(木)・豚じゃが ・風呂吹きだいこん ・ほうれん草とはくさいのおひたし ・ごはん、牛乳 *雑煮(1/8に実施できなかったため本日の献立に追加) 栄養価 エネルギー 789kcal、たんぱく質 30.1g、脂質 20.0g ☆風呂吹きだいこん☆ ダイコンやカブ、トウガンなどを昆布のだしでゆっくりと煮込み、合わせみそをかけて食べる料理を「風呂吹き(ふろふき)」といいます。中でもダイコンを使った「風呂吹きだいこん」が代表的です。この名前の由来にはいろいろな説があります。そのひとつは、昔、漆器を作る職人が、冬になると漆(うるし)の乾きが悪くて困っていたところ、あるお坊さんから、ダイコンのゆで汁を風呂(乾燥させておいておく部屋)に霧吹きするとよいと教えられ、試してみるとたいへん効果がありました。このときのゆで汁をとったあとのダイコンを近所の人々に配ったところ、これにみそをつけて食べるとおいしいと評判になり、風呂吹きだいこんと呼ばれるようになったということです。また、「風呂吹」というのは、お風呂で人の背中を洗い流す仕事をする人のことで、湯気がたったお客の背中に息を吹きかけながら洗い流す様子と、熱いダイコンをふうふうしながら食べる様子が似ているからというお話もあります。 今日は、暦の上で「大寒」ですので、アツアツの風呂吹きだいこんをふうふうしながら食べたいところですが、デリバリー給食の衛生面での規定により冷やさなくてはならないのがとても残念です。 ※明日(1/22)は、ハヤシライスがありますので、スプーンのご用意をよろしくお願いします。 2年生百人一首大会あさっての22日金曜日には、1年生でも百人一首大会が行われる予定です。 本日の献立/1月20日(水)・千草焼き ・小松菜のおひたし ・パインアップル(缶詰) ・かす汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 824kcal、たんぱく質 34.1g、脂質 22.2g ☆酒粕(さけかす)☆ お米を蒸して、麹(こうじ)や酵母(こうぼ)という菌で発酵させると「もろみ」というものになり、これを熟成させてしぼると「お酒」ができます。このときしぼった時に残るものが「酒粕」です。魚から身をとると骨が残りますが、これをなぞらえて、残ったものという意味で、「酒骨(さかほね)」ということもあります。酒粕には、たんぱく質や炭水化物のほか、ビタミン類、アミノ酸、食物繊維、酵母などがたくさん含まれ、栄養価が高いことから、健康食品としても見直されています。また、からだを温める効果もあり、冬の行事などで振舞われることも多いです。そのまま焼いて食べるほか、かす汁や甘酒、漬物などに使われます。 今日の給食では、「かす汁」にして使っています。かす汁は、だし汁に酒粕をとき、みそやしょうゆなどで味つけし、具には魚やだいこん、にんじんなどを使います。関西では、魚の代わりに豚肉を使うことも多く、今日はこの豚肉を使いました。いろいろな具と酒粕を使ったかす汁は、寒い時期にとてもおいしく、栄養豊富な料理です。 本日の献立/1月19日(火)・洋風煮 ・ブロッコリー ・マッシュポテト ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 774kcal、たんぱく質 35.5g、脂質 16.2g ☆ソース(ウスター、とんかつ)☆ ソースの語源はラテン語で「塩」を意味する「Sal(サル)」に由来し、ヨーロッパでは塩を使った液体調味料の総称となっていたようです。ちなみに「Sal」は塩の供給ということからサラリー(給料)にもつながる言葉です。日本ではソースというとウスターソースがおなじみとなっていますが、これはイギリスのウスター市が発祥となっています。その誕生には諸説があり、19世紀の初めごろ、ウスター市に住む主婦が、野菜や果物の切れ端に香辛料や塩、酢などを混ぜて保存していたら熟成しておいしくなったという説や、19世紀中ごろインドのベンガル州で総督の職務を終えてウスター市に戻ったマーカス・サンデー卿がインド風ソースの味が忘れられず、2人の薬剤師に再現させたという説があります。後者では、その2人の名前をとったといわれる「リー&ペリン社」というソース会社が現在も存在しています。日本へは江戸時代末期に伝わり、明治時代に入ったころ東京、横浜、神戸などの洋食店で使われ始めましたが、酸味や香辛料の味が強すぎて定着しませんでした。その後、ヤマサ醤油の7代目、8代目がしょうゆをベースにしたウスターソースを作りましたが、これもあまり定着しませんでした。しかし、その後も改良がすすめられ、もともと料理の隠し味として利用されていたソースを醤油のようにかけたり、つけたりして食べることのできるようにした日本独特のウスターソースが生まれました。そして、明治27年ごろから日本の人々の口に合うソースが次々に発売され、大正時代に入ると関西はスパイシーなウスターと甘口の濃厚(とんかつ)、関東は適度なとろみの中濃といった地域差も生まれるようになり、また、用途によっても様々なソースがつくられ、私たちの生活になじみ深いものとなりました。 今日の給食では、ウスターソースととんかつソースで味付けした鶏肉に、パン粉をまぶして焼きました。 |