言葉の力

 大阪市の今朝の気温は氷点下となる寒い朝でしたが、校長先生より「言葉の力」という温かいお話がなされました。
 東日本大震災のとき、アメリカ軍には、当初アメリカ人だけを助ける命令が下っていたそうです。目の前に被災した助けるべき日本人がいても、何もできない日々が続き、現場で働くアメリカの軍人の多くが上官に何度もお願いをされたそうです。その結果「日本はトモダチ、すぐに助けなさい」という命令に切り替わり、「トモダチ作戦」が実行され2万4千人のアメリカ人が日本の復興に手伝ってくれました。トモダチを助けるという言葉で、多くのアメリカ軍が、余震の続く中、福島原発からくる放射能の脅威にさらされながらも、懸命に救援作業、復興作業に関わってくれました。
 古来より言葉は「言霊(ことだま)」とよばれ、人の口から発せられた言葉には、魂が宿ると言われています。そのため、このように人を救うのも言葉の力ですし、ときには傷つける刃にもなってしまうのも言葉の力です。ぜひみなさんも、言葉の力を理解し、良い学校、いい家族、いい世の中をつくれるような「言葉」をたくさん発してください。
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