新年になって今日初めて顔を合わす人も多いので、まず新年のあいさつをしたいと思います。新年あけましておめでとうございます。
2学期の終業式に継続して流れ続ける時間に区切りをつけ、これまでを振り返り新たな目標を作って取り組んでいけるのは人間だけができることで、人間が自らを向上させていくための知恵だというお話をしました。
この年末年始で、しっかりと1年を振り返り「1年の計は元旦にあり」というとおり、皆さんがこの新しい1年の目標をしっかりと定めてくれたことだと思います。
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皆さんにはこの1年、平等に時間が与えられています。目標に向かって時間をどう使うかは自分自身にかかっています。三日坊主とならないよう、新年の決意をしっかりと胸にしっかり頑張ってほしいと思います。
さて、2016年、平成28年は申(さる)年です。干支というのは、十干と十二支の組み合わせということは知っていると思いますが、今年は丙(ひのえ)と申(さる)の組み合わせで丙申ということになります。干支をわかりやすくするために、対応する動物を当てはめたので、申という年にあてられた動物が猿ということになります。
申年にあたってサルに関係する本を読んでみようということで、「ケータイを持ったサル」という本を読みかえしてみました。この本は、前回の申年、平成16年に出された本で評価もいろいろあるのですが、簡単にいうとサルが人間に似ているのではなくて、人間がサルに退化してきている、特に若者がサルに似てきていると述べられています。
その代表的な現象がケータイだと言っています。ニホンザルは時として数百匹の群れを作ります。そして、よく声をあげます。それはお互いの所在を確かめ合っているだけで、高度な話をしているわけではありません。それが、若者がケータイでメールをやり取りしていることと同じだというわけです。
今ならラインもあるかもしれませんが、サルと同じようにメールやラインで仲間であることを確かめているだけだと書かれていました。
みんなはどうでしょうか。今日から3学期が始まります。昨年の4月から一緒に学校生活を送ってきたクラスのまとめの学期でもあります。しっかりと自分の言葉や文章でコミュニケーションをとってほしいと思います。
3年生はいよいよ進路決定の時期を迎えました。不安と緊張でとても苦しい時期だと思いますが、自分の力で乗り越えていかなければならない壁です。しっかり乗り切ってほしいと思います。
「1月はいく、2月はにげる、3月はさる」と言われます。この時期、時間が過ぎるのが早く感じられるという事です。3学期はあっという間に過ぎてしまいます。時間を大切に充実した3学期にしてほしいと思います。
校 長 山 崎 英 志