入学式
学校長式辞、PTA会長祝辞、生徒会長による「歓迎の言葉」です。
入学式
新入生の「喜びの言葉」です。
息があったお話でした。 入学式
保護者代表者様のお話です。
入学式
退場していきます
学校長 式辞
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんは、今日から中野中学校の生徒です。教職員一同。心から歓迎します。 保護者の皆様、本日はお子様のご入学、心よりお祝い申し上げます。小学校での感動の卒業式から 二 週間、真新しい標準服に袖を通したお子様の姿に、感慨もひとしおの事とご推察申し上げます。 また、ご来賓の皆様方には、いつも本校教育にご協力ご支援いただき、ありがとうございます。地域の学校に学ぶ、地域の子どもたちの健やかな成長のために、今後ともなにとぞご尽力賜りますようお願い申しあげます。 さて、新入生のみなさん、皆さんは、今日から義務教育の後半に入ります。「まだ子どものくせに」「もう大人なのだから」と場面によって言葉を使い分けられたり、選挙権はないけれど電車の料金は大人料金だったりしながら、だんだん大人への階段を上がっていき、今から三年後、2019年3月に、義務教育の過程を終了し、高等学校や社会に旅立たつことになります。 みなさんは、この三年間、文部科学省が提唱する、「生きる力」をしっかりと身に着ける必要があります。「生きる力」とは、「変化の激しいこれからの社会を生きるために、 確かな学力、豊かな人間性、たくましく生きる健康・体力のある力」というものですが、まさにこれからの三年間は、世界中から人々が集う東京オリンピックに向けた変化や47年間続いた共通一次・センター試験に変わる「思考力や表現力、主体性が重視される」新大学入試制度に変わるなどという今までにも増した変化の激しい社会であることが予測されます。そのつけるべき「生きる力」を、もう少し具体的に考えていきましょう。 「生きる力」を「社会に出て通用する力」と置き換えて考えてみましょう。2015年に発表された経済同友会での「これからの企業、社会が求める人材像と教育への期待」というレポートにおいて提唱されている「求める人材に必要な力」は4つです。 一つめは、変化の激しい社会で、課題を見出し、チームで協力して解決する力 二つめは、困難から逃げずにそれに向き合い、乗り越える力 三つめは、多様性を尊重し、異文化を受け入れながら組織力を高める力 そして四つめは、価値観の異なる相手とも双方向で真摯に学び合う力 です。 つまり、チームで協力すること、困難から逃げないこと、一人一人の違いを認め尊重することが大切。これらを中学校で、しっかりと身に着けていただきたいと思っています。 中野中学校の教育目標は、「自立貢献」といいます。「自立貢献」とは、社会に貢献できる自立した人材を目指すことです、そのために、ここ中野中学校で、将来、社会で通用する良い学習習慣、良い生活習慣を身に着けていきましょう。 保護者の皆様、改めまして本日はおめでとうございます。喜ばしい反面、ニュースを見れば、昨年春の川崎市での中一少年の事件、また夏の寝屋川市でのやはり中一少年少女の事件、またごく最近の、埼玉県朝霞市での中一少女の二年にわたる誘拐事件など、中学生は、行動範囲が広くなるだけに、学校内だけではなく学校外も含めて心配が尽きることがないと思われます。 子どもの安全確保、そして教育は、現在、学校だけで行えるものではありません。学校・地域・家庭が相互に連携しつつ、社会全体で取り組んでいくことが肝要と考えております。このため、学校では、先ほど申しました、良い学習習慣・良い生活習慣の習得を図り、また自らの教育目標の実践状況やお子様の状況を、ホームページや教職員を通して積極的に情報提供を行ってまいります。ホームページは毎日更新していますので、ぜひ「お気に入り」に入れていただき、ご覧いただければと存じます。そしてご家庭では、・毎日朝食を食べる ・お手伝いの習慣をつける ・親子で話し合って、テレビやゲームの時間などルールを決める ・いつも家族で「おはよう」「ただいま」 「おやすみ」などのあいさつをする ・学校での出来事について子どもと話す ・早寝早起きを心がけるなどの、基本的な生活習慣を培っていただけましたら幸いです。これから三年間、温かく、厳しいご支援を賜れますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。 さて皆さん、私は毎年四月一日に楽しみにしているものがあります。それは日本経済新聞などに掲載されます、ある飲料メーカーの新社会人に対するメッセージ広告です。今年もとても良い広告でした。この、新社会人へのメッセージを中学校の新入生向けのメッセージに少し変えて、入学式の式辞にさせていただきたいと思います。 挑め、燃えろ、新しい人よ 新しい人よ、入学おめでとう。 今日、君はどんな学校で、この日を迎えただろうか。 どんな学校であれ、そこが君の出発点だ。 中学校とは何だろう?学ぶこととは何だと思う? 人間は誰でも、身体の内に、火をおこす石のかけらを持っている。 学ぶとは、その石を打ち続けることだ。 中学生の仕事とは、その火をかたちにすることだ。 その火は、人々に希望を与え、心を豊かにするんだ。 今、私たちの社会は様々な問題であふれている。 今までのやり方では解決しないものだらけだ。 だから新しい人よ、ユニークでまぶしい、 燃える君の炎が欲しい。 新しい発想、力は、挑戦する中にしか生まれない。 挑め、失敗してもあきらめるな。さらに挑め。 困難に立ち向かう人間の中には真理がある。 自分だけのために生きるな。学びは誰かのためにやるものだ。 それが人間の品性だ。中学生の品格だ。 しかし、本物の学びは、辛いぞ、苦しいぞ、厳しいぞ。 それでも元気に明るく、笑って走るのが新しい人だ。 少し疲れたら、夕暮れ、ゆっくりと一緒にお話をしよう。 新しい人よ、君に乾杯。 入学 おめでとう!共にがんばりましょう。 平成28年4月5日 大阪市立中野中学校長 山本哲哉 |
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