本日の献立/5月12日(木)・ちくわと野菜のマヨネーズ炒め ・揚げ枝豆 ・チンゲン菜のおひたし ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 790kcal、たんぱく質 33.2g、脂質 19.2g ☆豚肉(ヒレ)☆ 豚はイノシシを祖先にもつ動物で、学術的にもイノシシ科イノシシ属とされています。世界各地に生息した野生のイノシシのうち、ヨーロッパと東南アジアに生息していたものが、それぞれの地域の祖先となって、肉や脂肪の供給源として改良され、飼育されてきました。 日本では、昭和30年ごろまでは、牛肉の3分の1程度の生産量でしたが、その後、食肉消費に増加する中、繁殖や飼料の効率がよいことから、豚の飼育が盛んになり、現在では、生産量、消費量ともに牛肉のおよそ2倍となり、肉類の中では、第1位を占めています。また、最近では「SPF豚」と書かれたものがありますが、これは「Specific Pathogen Free」の略で、「特定の病原体を持たない」という意味で、「清浄豚」ともいわれ、抗生物質の使用を控え、病原菌に汚染されない状態で飼育し、安全性を高めています。 豚の体重は300kgにもなり、品種によっては400kg近くにもなりますが、肉用の豚は、肉質と経費的な面から、約6か月で、体重110kgくらいになると出荷されます。110kg豚からは、約54kgの肉がとれ、それを大きく5つの部分に分けられ、カタ、モモが16〜18kg、ロースが約10kg、バラは約9kg、そしてヒレが1キロ程度というようになります。さらにカタは、ネック、肩ロース、ウデ、モモはモモとソトモモに分けられ、一般的には計8つの部位に分けられて、市場に出回ります。 栄養面では、牛肉とよく似た組成を持っていますが、ビタミンB1を多く含み、部位にもよりますが牛肉のおよそ10倍も含まれています。とくにヒレの部分にはビタミンB1が多く、夏バテ防止として知られる鰻(生のもの)と比べて約3.5倍も含まれ、同じ豚肉のロース赤肉と比べても約1.7倍になります。疲労回復には、価格が高騰しているウナギよりも豚肉の方が効果は高いと考えられますので、うまく献立に取り入れるとよいと思います。 今日の給食では、このヒレの部分を使って、照り焼きにしています。 ※明日(5/13)はビーフカレーライスがありますので、スプーンのご用意をよろしくお願いします。 本日の献立/5月11日(水)・金平ごぼう ・もやしのごま酢あえ ・ふきの青煮(かつおぶし) ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 781kcal、たんぱく質 37.8g、脂質 16.4g ☆ふき(蕗)☆ フキは、日本原産のキク科フキ属の野菜で、野生種は北海道から琉球諸島および中国・朝鮮半島に自生しています。「延喜式(えんぎしき/927年)」にも記載があり、古くから食べられていた日本特産の野菜です。江戸時代の「農業全書(1697年)」には、商品として栽培されていたというようなことが記載されています。品種は少なく、愛知早生、水フキ、秋田フキ、八つ頭などがあり、現在流通しているのは、ほとんどが、愛知早生です。水フキは愛知早生よりおいしいといわれますが、収穫量は少なく、あまり出回りません。秋田フキは大型で、おもに加工用として利用されています。八つ頭は主にフキノトウの収穫や観賞用として使われます。 雌株と雄株があり、地中で7〜8節の地下茎をのばし、各節から長い葉柄が伸び、そのさきに大きな円形の葉をつけます。葉は2〜3月から5月くらいまでよく成長します。夏になると一時的に衰えますが、秋になると再び成長し、冬になると地上部分は枯れてしまうそうです。葉の出る前に大きい鱗片の苞(ほう/芽やつぼみを保護する葉)に包まれた花序(かじょ/花をつけた茎)が地表部に出ます。これがフキノトウといわれるものです。 一般家庭では、あまり利用しなくなりましたが、4〜5月に最も収穫量が増え、春を告げる野菜としてよく利用されます。一年を通しての需要もあり、7〜9月を除いて、ハウス栽培のものが出荷されています。一般的には、軽くゆでて、皮をはぎ、煮もの、浸しもの、あえもの、酢のものなどに利用され、独特のさわやかな香りとほろ苦さが好まれています。そのほか、伽羅(きゃら)ぶき、葉の佃煮、粕漬け、みそ漬けなどに利用され、また、茎を砂糖漬けにして製菓材料の「アンジェリカ(本来はセリ科のアンジェリカの砂糖漬け)」としても利用されています。 今日の給食では、青煮にして、かつおぶしをかけて食べるようにしました。 水曜・金曜は図書室開放Dayです!
今日は水曜日、図書室開放日です。
昨日、生徒一人一人に図書カードも渡されています。 図書カードに自分の名前を書いておき、借りる図書の名前を記入して渡すのですよ♪ 本日の献立/5月10日(火)・ししゃもの天ぷら ・だいこんと小松菜の即席づけ ・高野どうふのいり煮 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 789kcal、たんぱく質 29.8g、脂質 22.9g ☆肉じゃが☆ 肉じゃがというと、今では家庭料理の定番となっていますが、その発祥は、日露戦争(1904〜1905)当時の海軍のメニューだったといわれています。そのころ海軍の司令官だった東郷平八郎が、イギリスへ留学していた時に食べたビーフシチューの味が忘れられず、料理長につくらせたところ、同じような材料で砂糖としょうゆで味つけされた肉じゃがになったといわれていますが、真相は明らかではありません。しかし、海軍経理学校で1938年に発刊された「海軍厨業管理教科書」にもその作り方が記載されており、カレーライスなどとともに海軍の艦上食として広まったのは確かなようです。どちらも牛肉、ジャガイモ、タマネギなど同じような材料で作ることができるため、材料補給の面で、都合がよかったのかもしれません。さらに、いろいろな材料を使うことで、当時の水兵の栄養不足の解消に役立っていたようです。また、陸軍の軍隊調理法の中にも「肉と馬鈴薯の甘煮」という名でその調理法が記載されていたようです。このようなことから、兵士たちが食べていた料理が家庭に伝えられて広まっていったのではないかといわれています。 本日の献立/5月9日(月)・切り干しだいこんの煮もの ・キャベツの酢のもの ・みかん(缶詰) ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 814kcal、たんぱく質 33.9g、脂質 20.0g ☆赤平天(あかひらてん)☆ 赤平天は、魚肉練り製品の「かまぼこ」のうち、「揚げかまぼこ」と分類され、発祥地とされる鹿児島では「つけ揚げ」、関西では「てんぷら」、関東や東北では「さつま揚げ」などと呼ばれるものです。つけ揚げの歴史は、江戸時代にさかのぼり、アメリカから帰国した「ジョン万次郎」を保護したといわれる薩摩藩28代当主「島津斉彬(しまづなりあきら/1809〜1858)」の時代、1850年代になって琉球との交流が深まり、中国料理での「揚げる」という技法が、古来のかまぼこづくり製法に加わって揚げかまぼこができたといわれています。そして、琉球の「チキアーギ」という言葉がなまって、「つけ揚げ」と呼ばれるようになったそうです。その後、島津藩による品質向上の奨励によって、次第に専門店も増え、全国に広まったようです。現在では、揚げかまぼこは、かまぼこ類の中でも最も生産量が多く、各地で様々な形状のものがつくられています。 原料には、一般的にイワシ、アジ、スケトウダラなどの冷凍すり身のほか、各地で水揚げされるエソ、グチなど鮮度の良い生鮮魚も使われます。そして、これらのすり身に味つけし、角型、楕円型、小判型などに成形し、油で揚げてつくっています。このとき、平たく伸ばして揚げたものを「平天」と呼び、大阪では、江戸時代末期ごろから、味つけを抑えて低温で色づかないように揚げた「白てんぷら」が主流としてつくられているため、一般的な揚げ色のついたものを赤いてんぷらとして「赤平天」というふうに呼び分けているようです。その他にも、タマネギやニンジン、ゴボウなどを加えた「野菜てんぷら」や「ごぼう巻き」、「いか巻き」、卵が丸ごと入った「ばくだん」と呼ばれるものなど、いろいろなものがつくられています。 魚のすり身を使った製品なので、魚の持つ栄養分やうま味もいっぱい詰まっていて、とてもおいしい食品です。今日の給食では、切り干しだいこんの煮ものに使っています。 |
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