「あのプレーで、流れが・・・」
　選手それぞれは後悔があるでしょうが、選手全員がケガと闘いながら、全力でプレーし闘志を見せてくれました。

　終盤、鼻血を流しながら、足を引きづりながら・・・痛々しい姿でも、精一杯プレーしてくれました。
　やはり「感動」「勇気」の二文字を、今回も我々に与えてくれました。

　輝く優勝で飾れなかった表彰式は、残念ではありましたが、スタンドからの拍手は一番でした。

　トライ後のキックは、無情にも外れ・・・。

　残り時間が気になります。
「早よ攻めろ」ベンチもスタンドも祈ります。

　しかし、ラストワンプレーが近づき・・・。
　フォワードとバックスが、プレーを切らないように、必死でボールをつないでいきます。

　ゴールラインは目の前。ところが、ついに、ノーサイドの笛！

　これまで何度もテレビで見た光景。選手たちが崩れ落ちます。
　そして、嗚咽が聞こえる涙が・・・。

　残念無念。何とか勝たしてあげたかった・・・。
　監督・コーチ・保護者の皆様・先生方の思いが、あと一歩届きませんでした。

　「ゴメン」「すまん」・・・選手たちが声をかけあっている様子が、痛いようにわかります。

　きっと、あと３分あれば・・・、逆転できていたでしょう。

　後半半ばに、手痛い追加点を奪われてしまいました。

　まさに「チャンスの後に、ピンチあり」。

　しかし、ここでへこたれてはいられません。

　気持ちを奮い立たせ、ラインアウトからの怒涛の攻撃！
　北中魂炸裂で、歓喜のトライを奪いました！！

　相手の疲れも足にきています。

　一気に攻勢に！　しかし、もう５ｍのところで、相手ボールに。

　「まだまだ。こっからや！」「ふんばれ北中！」
　お父さん方の声援も大きく。

　ラスト２０分が始まりました。

　勝っても負けても最後の試合。
　保護者の皆様をはじめ、先生方や同級生、ＯＢたちも駆けつけてくれています。

　本当に、ありがたいですね。