世界でひとつだけのチャイムをつくろう」公開授業 その1
本校は、昨年度より、音楽科の授業研究を行っています。
さらに今年度は、大阪市教育委員会の「がんばる先生支援」事業グループA研究校として研究に取組んでいます。 2月3日(金)の5時間目、「世界に一つだけのチャイムをつくろう」の第4時の公開授業を実施しました。 この学習は、「ニコニコ班」(本校のたてわり活動班)ごとに、学校のチャイムをつくるというものです。 当日は、大阪市内はもとより、府下、他県の先生方、日頃お世話になっている読書ボランティアさんや保育所の保育士のみなさん。 さらに、社会見学でお世話になった、「タカラベルモント(株)大阪工場」「(株)東和製作所」「(株)Re−fa(リーファ)」の方々など保護者や地域の方々、あわせて50名以上の皆さんにご来校いただき、授業のようすをご覧いただきました。 授業前から、各班で子どもたちは、リズム遊びなどをして楽しんでいます。 開始のチャイムが鳴りました。全員が集まって授業開始です。 前の時間までにできているチャイムの旋律に、いろいろな工夫をして「イメージどおりのチャイムにしあげる」ことが、今日の目標です。 まずは、先生方がどのような工夫をしてきたのか、見本を示してくれました。 また、どんなふうに話合いを進めればよいのかという見本は、実際に先生たちが寸劇でみせてくれました。 「世界でひとつだけのチャイムをつくろう」公開授業 その2
さあ、各班での活動がスタートしました。
「強弱」「速さ」「リズム」「音の重なり」「マレット」の工夫を通して、イメージ通りのチャイム「に仕上げようと話し合ったり、試しに演奏したり、6年生が中心になってみんなでそれを繰り返しながら次第にチャイムを仕上げていきます。 担当の先生は、工夫が加えられたチャイムを聞いて感じたことを子どもたちから引き出しながら、「どうしてそう思ったの」と問いかけ、知性と感性とを融合させていきます。また、適切にアドバイスしながら、チャイムをより練り上げられたものにしていきます。 こうして、それぞれの班が、自分たちが作ったチャイムをよりすてきなものにしていきました。 「世界でひとつだけのチャイムをつくろう」公開授業 その3
さあ、再び全員が集合です。今度は、班ごとにこの時間工夫したことを発表し、実際にチャイムを演奏します。
説明や演奏を分担して、すべての班が自分たちが工夫したことをきちんと表現することができました。 授業終了後の全体会では、学校長のあいさつに続き、授業者全員が前に出てきて、自己紹介をした後、この単元の取組みを、わかりやすく楽しく説明しました。 さらに、公開授業を見に来てくださったみなさんにその場でチャイムを作って演奏していただきました。参加者の皆さんも積極的に手を挙げて演奏してくださいました。 その後は、奈良教育大学副学長・理事 教授の宮下俊也先生にご講演いただきました。 まず、宮下先生は、この研究に立ち向かった本校の覇気を評価してくださいました。 そして、この「世界に一つだけのチャイムをつくろう」という題材について、 1.イメージとつくることを往還させたこと 2.学習することの意味を子どもたちにしっかりわからせ、動機づけにしたこと 3.より質の高いチャイムをつくるために、例示したり、素材や形式を提示したりして、条件を限定したこと 4.すでに学んでいることを活かしたこと 5.主体的・対話的で深い学びを実現させる方法として「アクティブ・ラーニング」を採り入れたこと 6.全学年の子どもたちが、チャイム作りの過程を楽しむことができるようにしたこと 7.学年段階を踏まえた評価規準の構造化を行ったこと という7点について考察していただき、評価してくださいました。 その後、講演のテーマである、次期学習指導要領の小学校音楽科のポイントについて中教審答申から解説していただきました。 ご参会いただいたみなさんからは、公開授業に関しては ○各班とても工夫されていて、1から作りあげた、とっておきのチャイムができていて、感心しました。イメージを音できちんと表現できているのがよかったです。 ○全校でチャイム!?そんなことできるの!?と思いながら、本当に楽しみにしていました。子どもたちの活動を見て驚きました。高学年がみんなをうまくリードしていて、とてもよい雰囲気で活動していました。自分たちが作ったチャイムが鳴るって、すごく特別な感じがしてうれしいだろうな〜と思います。とってもとっても良い取組みだと思います。 ○先生方が団結して、みんなで共通理解をして取組んでいたのがよかったです。子どもたちは6年生を中心にまとまり、互いを思いやる活動ができていてすばらしいなと思いました。先生方も子どもたちもみんな精一杯がんばった理想的な授業でした。 といったお声をいただきました。 また、宮下先生の講演をお聞きになって、 ○これから必要な指導要領を、うまくユーモアもまじえながら解説していただいて参考になりました。 ○アクティブ・ラーニングについて学べました。 ○実践と関連づけて話をしていただき、わかりやすかったです。 ○新学習指導要領にすごく不安がありましたが、今日の実践とともに説明していただき、よくわかりました。私がすごくいいと思った授業を、宮下先生もすごくいいと言ってくださり自信が持てました。 ○今日の授業の意味について、詳しく知ることができました。これからの音楽教育について学ぶことができ、実践していきたいと思いました。 といった感想が寄せられました。 研究発表会などではよく「教職員一丸となって」と言うことがありますが、本校の研究では、教職員一人一人、考え方が違っていたり、段取りの仕方が違っていたり、指導するうえで重視するポイントが違っていたりすることが多々ありました。そんなときは意見を交換し合い、どうすればいいのか悩み、またみんなで相談する、そんな繰り返しでした。 ただ、はっきり言えるのは、子どもたちにとって、やる意味があると確信して実行してきたということです。 この公開授業は本校の一つの通過点です。これからもさらに、未来を担う子どもたちのために頑張っていきたいと思います。 教育実習生が研究授業を行いました!
2月1日(水)の3時間め、教育実習生が1年1組の算数科の研究授業を行いました。
単元は「おおきいかず」。授業は緊張気味にスタートしましたが、子どもたちへの説明や発問など、わかりやすく行うことができました。また、子どもたちのようすを見て回り、丁寧に教えていました。 授業終了後、実習生は参観してもらった一人一人からアドバイスをもらうために個別に先生方をまわり、算数科の授業の基礎・基本的事項や、学級経営のあり方、発問の仕方、板書の仕方、話し方など、教員としての基礎基本を教えてもらうことができました。 教育実習も残りあと1日。最後までがんばってね。 |