一泊移住、修学旅行、校外学習と大きな学校行事が無事終了しました。特に、3年生は日曜、月曜の2日間でしっかり気持ちの整理ができましたか。
さて、先週5月8日は「いじめについて考える日」で、生徒会が言われてうれしい言葉、言われて嫌な言葉についてアンケートを取ってくれました。言われてうれしい言葉では、「ありがとう」「大丈夫」「さすが」などがあがっていました。まだ、すべての結果を見せてもらっていないのでわかりませんが、間違いなく上位にくるのが「ありがとう」という言葉だと思います。日本語で一番美しいことばが、「ありがとう」だという人もいます。
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「ありがとう」を漢字で書くとどう書くかわかりますか。有ることが難しいと書きます。もともと「有り難し」、すなわち有ることが難しいわけですから、めったにないということで、こんなめったにないよいことがあることは、神様、仏様のおかげと思い、「有り難いこと、お礼申しあげます」と手を合わせていたわけです。このお礼申しあげますの部分が、やがて省略されて「有り難いこと」だけでお礼の気持ちを表すようになり、今では「ありがとう」というようになったわけです。
日本では、昔からよい言葉を使うと、よい行いやよい出来事が招かれ、強い言葉やとげとげしい言葉、乱暴な言葉には、悪いことが招かれると信じられてきました。言葉には不思議な力があると考えられ、これを言霊(ことだま)と呼んでいます。
「ありがとう」と言われて怒る人はいないと思います。落ちこんでいるときに、「大丈夫」「元気出して」と優しい言葉をかけられると心が癒されます。逆に、みんなのアンケートにもありましたが、「きもい」とか「ウザい」なとどいった言葉は、人を傷つけ心を暗くさせますし、「駄目なやつだ」と言われて本当に駄目になってしまう人もいます。
このように、何気なく使っている言葉ですが、言葉には不思議な力があります。優しい言葉や美しい言葉、温かい言葉やさわやかな言葉をつかって、阪南中学校がもっともっと気持ちのよい学校になるようにがんばっていきましょう。