2020年度から、新しい学習指導要領が完全実施されますが、
本校の子どもたちがこれからの社会において必要な「学力」を高めていくために
本校の教員は、今年も研究活動に取組んでいきます。
今年度からは、「ESD」に取組みます。
ところで、「ESD」って、何でしょう?
以下は、文部科学省のホームページからの抜粋です。
ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。
今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。
ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。
つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
ESDの実施には、特に次の二つの観点が必要です。
○ 人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
○ 他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、
「関わり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと
2. ESDで目指すこと
(1)ESDの目標
○ 全ての人が質の高い教育の恩恵を享受すること
○ 持続可能な開発のために求められる原則、価値観及び行動が、
あらゆる教育や学びの場に取り込まれること
○ 環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できる
ような価値観と行動の変革をもたらすこと
(2)育みたい力
○ 持続可能な開発に関する価値観
(人間の尊重、多様性の尊重、日排他性、機会均等、環境の尊重など)
○ 体系的な思考力
(問題や現象の背景の理解、多面的かつ総合的なものの見方)
○ 代替案の思考力(批判力)
○ データや情報の分析能力
○ コミュニケーション能力
○ リーダーシップの向上
(3)学び方・教え方
○ 「関心の喚起 → 理解の深化 →
参加する態度や問題解決能力の育成」を通じて
「具体的な行動」を促すという一連の流れの中に位置付けること
○ 単に知識の伝達にとどまらず、体験、体感を重視して、
探求や実践を重視する参加型アプローチをとること
○ 活動の場で学習者の自発的な行動を上手に引き出すこと
ということで、初回の研修会は、ESDってどんなことなの?
を、昨年度よりお世話になっている、
奈良教育大学教職大学院 副学長・理事の宮下俊也に教えていただきました。
まだまだ、難しいことがいっぱいですが、子どもたちの学力向上のために
この「ESD」の概念や手法を、教科の学習にも適応させていこうと考えています。
これからもしっかり学んでいきます。
みんな 元気に 「わかった!」「できた!」
-すべては、子どもの未来のために!-