瓜食(は)めば……
中央区由来のなにわの伝統野菜の一つである「玉造黒門越瓜」について、今年も6年生が学習し、この瓜を使って夏のおやつを作りました。
中央区保健福祉センター、中央区食生活改善推進員協議会の方々に来ていただき、実習をすすめることができました。 学習の場面では、万葉集の中から山上憶良の詩を紹介され、奈良時代の古い書物にも瓜が取り上げられるほど、昔から親しまれてきた野菜であることを教えていただきました。実習は瓜をすりおろして白玉粉と混ぜて作る瓜のだんご。きな粉や手作りの黒蜜をかけて、おいしくいただきました。夏にぴったりの自然な手作りおやつです。 〜万葉集より〜 「瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば ましておもはゆ いづくより 来たりしものぞ 眼交(まなかひ)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ」 ※旅先で瓜を出されて食べていると、子どもの顔が思い出される。次に栗を出されて食べると、いっそう子どもの顔が思い出される。子どもとはどこからやってきた賜物なのだろう。その顔がまぶたのうちに焼きついて、寝ることもできない。 子等を思う一首です。 にがうり登場!今日の給食は、「ゴーヤチャンプルー すまし汁 あつあげのみそだれかけ」でした。ゴーヤチャンプルーは、1年に1回の登場です。にがうりを、豚肉、もやしと一緒に炒めて、塩、こい口しょうゆで味つけしました。食べる時に「かつおぶし」をかけていただきます。かつおぶしの旨みがにがうりの苦みを和らげてくれます。 さて、子ども達の反応は?一番苦みに敏感な1年生に聞いてきました。 「どう?にがうりは大丈夫だった?苦くなかった?」 すると、 「おいしすぎるわ〜〜〜!」と一番に声を出し手くれた児童。次に「苦かったけど食べたで。ほら。」と、お皿を見せてくれた児童。見ると、どの子も順調に食べてくれているようでした。 給食でのにがうりの使用は1人8g。そして、給食調理員は、食べやすいようにと薄く切っています。熱にも強いビタミンCを含んでいるにがうりです。暑い夏をしっかり食べて乗り切ってほしいです。 七夕かざりが…「おいしすぎる!!!」パエリア今日の給食は、「パエリア ウインナーとキャベツのスープ オレンジ 食パン いちごジャム 牛乳」でした。パエリアは、2年に1回登場のメニューです。1年に1回使用できる赤ピーマンを使っています。 パエリアは大好評でした。「おいしすぎるわ〜!」なんて、うれしいコメントをいただきました(^_^)v さて、給食室よりクイズです。 Q:赤いピーマンはどのようにしてできる? 1 最初から赤い実ができる種類である。 2 最初は緑のピーマンができ、そのまま置いておくと、熟して赤いピーマンができる。 3 たまたま赤いピーマンができる。 A:正解は……2 最初は緑色のものが、熟して赤い色になります。熟す過程の中では緑と赤が混ざって黒っぽくなったりもします。赤いピーマンは、緑のものより、甘味が出て、カロテンもビタミンCも増えます。(※お店でもよく見かける赤や黄のパプリカは、同じとうがらしの仲間ですが、ピーマンとは種類が違います。) 写真は調理途中の赤ピーマンと、焼き物機で仕上げた一クラス分のパエリアです。 |