今日は先日先生が実際に経験したことをお話ししたいと思います。学校からの帰りの電車で、たまたま座席に座っていると、松葉杖をついた先生より少し年上の方が乗ってこられたので、席を譲ろうと「どうぞ」と声をかけました。その方は「ありがとうございます」といって、帽子をとって頭を下げてくださいました。その時、何が起こったと思いますか。私が席を立った瞬間、私の左の前にいた若いサラリーマン風の人がその席にすっと座ってしまい、唖然としました。幸い、私の横の席に座っていた別の人が松葉杖の男性に席を譲ってくれたのでよかったのですが、なんとも言えない嫌な気分になりました。
その若いサラリーマン風の人は、ずっとスマートフォンに夢中で、周りを全く見ていないんですね。松葉杖の人にも気づいていなかったのかもしれません。自分の前の席の人が立ったから、当たり前のようにすっとそこに座ったのだと思います。
その若い人は、ずっとスマホの画面を見ていて、周りの状況が全く見えていない。まさしく、スマホに支配されているように見えました。
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先日、世界保健機構(WHO)が、ゲーム依存症(ゲーム障害とも言うそうですが)を病気と認定したという記事が新聞に出ていました。スマホのオンラインゲームなどにのめり込み、健康被害や生活が破綻する深刻なケースがあるようです。
ゲームをしたいという衝動が抑えられず、生活に問題が出てもやめられない、そこが病気がどうかの分かれ目だということです。皆さんの中には、そんな人はいないと思いますが、厚生労働省の調査では、中学生、高校生のうちネットへの依存性が高く、病気の一歩手前という人が約8%もいるそうです。
スマホのような情報機器は大変便利で、現代社会にはなくてはならないものとなっています。だからこそ、それに支配されるのではなく、使いこなすというという事が大切だと思います。自分はどうか、自問自答してみてください。