9/11 お昼の放送スペシャル 復習編
今日のテーマは「おでん」です。
クイズです。「おでん」を漢字で書くとき、正しいのはどれでしょう。 1.お伝 2.お田 3.お殿 正解は2.「お田」です。 「おでん」は、室町時代に関西ではじまったと、言われています。 このころの「おでん」は今の「おでん」と違い、具材を焼いたり昆布(こんぶ)出汁(だし)で煮込んだりして味噌(みそ)をつけてたべるものでした。 今でいう「味噌田楽(でんがく)」です。この「田楽」の「田」に丁寧にする接頭語の「お」をつけて、「おでん」というようになります。 この味噌田楽の「おでん」が関東に伝わります。 そして、関東の人は、煮たり焼いたりした具材に味噌をつけていた「おでん」の出汁に濃口醤油(こいくちしょうゆ)やみりんを入れて味をつけ、そのまま食べる料理に変化させます。 そして、この醤油出汁で煮こんだ「おでん」が屋台や振り売りで江戸の町のあちこちで売られるようになり、大ヒットします。 それから、江戸では、この醤油出汁煮込み料理が「おでん:となりました。 この江戸で大ヒットした「おでん」が関西に逆上陸してきます。 関西では「おでん」といえば「味噌田楽」ですので、区別するために違う名前を付けます。 「関東から来た煮物・焚(た)き物」ということで「関東煮」、読み方は「かんとうだき」、ではなく「かんとだき」、まんなかの「う」を取ってしまいます。 調理法も、関西人は薄味を好みますので、使う醤油を薄口醤油(うすくちしょうゆ)に代えてしまいます。 こうして関東には、濃口醤油で煮こんだ「おでん」が存在することになります。 関西には「味噌田楽」の「おでん」と薄口醤油で煮込んだ「関東煮(かんとだき)」の両方が存在することになります。 しかし、現代の関西では「味噌田楽」という料理もなじみがなくなり、「かんとだき」ということばも使われなくなりました。 この続きはまた明日、お送りします。 9/11 表彰状伝達
9月11日(火)朝、全校集会で、大阪市秋季総合体育大会予選8ブロック大会において、女子バレーボール部、サッカー部が3位となり、校長先生から表彰状が授与され、全校生徒から大きな拍手で祝福されました。
また、7月実施の「第1回漢字検定」において、優秀な成績を収めた生徒たちが表彰され、全校生徒から大きな拍手で祝福されました。「第2回漢字検定」の申し込みが明日・明後日の登校時に行われます。みなさんもどんどんチャレンジしてみましょう! 9/11 全校集会 校長講話「プチノーチャイムデープラス」9/10 今日の給食9/10 お昼の放送スペシャル 解説編
春の牡丹餅(ぼたもち)・秋のお萩(はぎ)の名前の変化について
牡丹餅の餅はお正月の餅と違って、臼(うす)と杵(きね)でぺったんとぺったんと搗(つ)くわけではありません。すりこぎでつぶして作ります。だから、音がしません。隣近所の人は、いつ餅を搗いたのか知りません。 そういうところから「搗き知らず」というようになりました。 この「搗き」という字が「着き」に変わり、「着き知らず」となります。 夜の船はいつ着いたか誰も知らない、ということで夏の牡丹餅は「夜船(よふね)」と呼ばれるようになります。 冬になると「搗き知らず」の「搗き」が「月」に変わり、「月知らず」となります。 月を知らない=月がどこにあるのかわからない=月が見えないのは北の窓から空を見た時、ということで、冬の牡丹餅は「北窓(きたまど)」となりました。 夏:「搗き知らず」⇒「着き知らず」⇒夜船(よふね) 冬:「搗き知らず」⇒「月知らず」」⇒北窓(きたまど) つぶしたお餅にあんこをまぶしたお菓子に、季節の花の名前を付け、しゃれた遊び心も合わせながら風情のある呼び名を考える、そんな日本の心に詫び寂び粋を感じます。 |
|