植え込み街路樹
台風21号の強い風で学校近くの街路樹(ハナミズキ)が何本も倒れていたのですが、すっかり処分されてしまいました。折れたのではなく、根こそぎ倒れていたようです。台風の怖さを感じた光景だったのですが、少し気になることがありました。中に倒れていない街路樹があるということです。幹の太さや枝の張り方などの外見はほとんど変わらないので、同じ時期に植えられたことは間違いありません。でも、倒れずにあの強風に耐えた街路樹もあるのです。何が違うのでしょうか。色々と考えられますが、倒れなかった街路樹は根を張って、大地をしっかりつかんでいたということが言えるのではないでしょうか。根の部分は見ることができません。でも、この見えない根の部分がしっかりしている街路樹は街路樹であり続けることができるのです。
学力には見えるものと見えないものがあります。点数によってわかる学力が「見える学力」と言えます。それは街路樹の幹や枝や葉です。大切です。でも、街路樹の根にあたる「見えない学力」はもっと大切です。子ども達がこれから生きていく力、生き抜く力のベースになるものだと思います。金塚小学校では子ども達の心の教育も含めて、なかなか点数で表現できない「見えない学力」も大切に考えていきたいと思います。金塚小学校が子ども達の笑顔あふれる学校になるように日々の教育活動に取り組んでいきたいと思っています。 運動会練習 「入場行進」「放任」ということ
以前、子どもの自立心、主体性を育てるために放任主義で育てるという話を聞いたことがあります。素晴らしいことだと思います。「放任」は色々なことを子どもに主体的に考えさせ、自分自身の力で解決させることです。ただ、保護者が子どものかたわらにいる、いないにかかわらず、我が子の行動をしっかりつかんでおかないといけません。ほめるべきところはほめ、注意すべきところは注意を与え、叱咤激励すべきところは叱咤激励し、温かい言葉をかけることが必要です。そうされることによって、子どもは保護者の皆さんに愛されている、信頼されていると感じます。それを感じているからこそ、子ども達は自信を持って自立の道を一歩ずつ歩き始めるのではないでしょうか。保護者の皆さんにこのような思いがなければ、それは「放任」ではなく「放ったらかし」ということになってしまいます。「放ったらかし」は「無保護」と同じですね。自分が「放ったらかし」にされていると感じる子はいたたまれない思いで日々を過ごすことになってしまうのではないでしょうか。「放任」と「放ったらかし」言葉は似ているけれど、子どもの成長とっては大きな違いがあるように思います。
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