12/11 お昼の放送アゲイン 「田作り」
今日の給食にはちりめんじゃこが使われていますね。ちりめんじゃこはイワシ類の稚魚なので、今日は少し成長したカタクチイワシからつくられるおせち料理の田作りについてお話することにしました。
田作りはごまめのことで、干した若いカタクチイワシを炒り、砂糖、みりん、しょうゆで味付けしたものです。 日本では江戸時代、鰯を干して固めたものを田んぼや畑の肥料としていました。この肥料を「干(ほし)鰯(か)」といい、高級肥料で、大阪市や堺市には干鰯問屋もありました。干したイワシから、養分たっぷりな田畑の土を作っていたため「田作り」と言うのです。 お正月には作物の豊作を願って田作り、つまりごまめをいただきます。田作りは丸ごとの鰯を使うので、ミネラルもタンパク質も豊富です。 カルシウムは日本の人にとって慢性的に不足している栄養素で、骨折や骨粗鬆症予防に不可欠です。現在では、イワシを干鰯として田畑の肥やしにすることはなくなっていますが、代わりにしっかり私たちの体の栄養源にしたいですね。 12/11 今日の給食12/10 お昼の放送アゲイン 「もったいない」
今日12月10日はノーベル賞授賞式の日です。「もったいない」という言葉は日本で昔から使われていた言葉ですが、2004年のノーベル平和賞受賞者のケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが大切にされていた日本語として注目されました。
「もったいない」はもともとは仏教用語で「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を、嘆き、戒める意味で使われます。 みなさんは食べ物を残すことに抵抗がありませんか。バイキング形式の食事のとき、つい取り過ぎてしまい、お腹がいっぱいになって残してしまったなどという経験はありませんか。 私たちは動物や植物の命をいただいて生きています。食べ物を残すということは、とてももったいないことで、命を粗末にしてしまうことになります。体調が悪くない限り、給食も残さず食べるようにしてください。 年末年始はごちそうが溢れるシーズンですが、是非もったいないという感覚を身につけてほしいものです。 12/10 今日の給食12/10 全校集会 校長講話 「世界人権宣言」さて、今日12月10日は、1948年に「世界人権宣言」が採択されてちょうど70年の節目の日です。今から70年前の1948年12月10日に国際連合は第3回大会で、多くの犠牲者を出した第2次世界大戦の反省から、差別を撤廃し人権を確立することが平和につながるという考えのもと、基本的人権を確保するために、すべての国が達成すべき共通の基準として「世界人権宣言」を採択しました。 「世界人権宣言」を読んだことのある人はあまりいないとは思いますが、世界人権宣言70周年記念ウェブサイトでは、世界中の人々が大きな声で条文を読む姿を見ることができます。現在では、60以上の言語で聞くことができるようになっています。また、みんなが30の条文のうちひとつを選び、それを読む姿を動画に収めウェブサイトで公開し、この宣言の理念を世界中の人々と分かち合うというキャンペーンも行われています。英語でも投稿できますから、英語の勉強も兼ねてチャレンジしてみてはどうでしょう。このサイトは「世界人権宣言70周年」で検索すると、すぐにヒットしますので、日本語はもちろん、いろいろな言語で世界人権宣言に触れてみてほしいと思います。 |
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