区長と語ろう2区長と語ろう1今年のテーマは「此花区の防災」です。3中学校の生徒会は、このテーマが決められた後、各校独自の創意工夫を重ねました。 春日出中学校は、津波から身を守るため、上町台地(大阪城公園)まで、実際に逃げてみました。中学生の足でも2時間も掛かったこと、交通量の多い箇所、ガラス窓だらけのビル群、倒れればどうしようもないコンクリート製橋梁、等々、緊急時には脅威にしか思えない物ばかりの間を黙々と歩いて行きました。GPS機能が使えない場合を想定し、紙の地図1枚を片手にひたすら歩きました。 生徒会の7名だけならまだしも、全校生徒400名もの集団ではこの道幅では歩けません。いざというときのために、解決しなければならない課題が一杯見つかりました。 梅香中学校は、東北地方で中学生が主体となって地域の防災訓練を指導している事例を研究し、自分達も同じ中学生なのだからこのくらいの主導性を発揮すべきとの発表でした。 此花中学校は、「より実際に即して、より真剣に」と、例年の防災訓練の精度を上げた発表でした。 3中学校の発表後、お互いの取組みの良かった点を話したり、理解し難かった点に質問が出たりしました。 前田区長さんからも、大きな視点からのお話をいただき、とても有意義な時間を共有できました。 学校元気アップ通信(11号)
学校元気アップ通信(11号)を掲載いたしました。
ご一読ください。 野球部 試合結果
昨日は大阪府立淀川清流高校で住吉カップの最終戦が行われました。
中盤までは投手戦でなかなかランナーすら出ない状況でした。 そんな中、6回裏に先頭が二塁打で出塁!盗塁などを絡めて、最後はセンター前タイムリー! そのまま完封勝利で締めくくりました。 本校はグラウンドが狭いのでなかなか練習試合ができません。なので常に相手の学校に行かせて もらっています。準備が整ったグラウンドで試合をさせてもらえることに常に感謝して、試合後 の片付け、清掃などできることはやらせてもらっています。 色々な人に支えられて今があることを理解して、これからも頑張っていきますので応援よろしく お願いします。 2月4日 全校集会 講話科学の端っこを齧った者としては、とても素晴らしいニュースを「産経新聞、2/3(日) 15:02配信」に見つけましたので紹介しておきます。 科学技術の進歩に貢献した人物に贈られる日本国際賞(毎年4月の授賞式に天皇・皇后両陛下が見守られる中、賞金5000万円が贈られる権威ある賞)の今年の受賞者に、微小な分子がらせん階段のように連なった「らせん高分子」を開発した名古屋大の岡本佳男特別招聘教授(78)が選出されました。約40年前から医薬品などの製造現場で広く使われている世界的な業績で、ノーベル賞に匹敵するともいわれ、評価が遅すぎたとの声も上がっています。 らせん高分子は、自然界ではDNA(デオキシリボ核酸)やタンパク質などが知られていますが、人工的に作ろうとするとすぐに壊れてしまって合成は大変困難でした。 岡本教授は、大阪大の助手だった1979年、試行錯誤の末に豆の抽出物である「スパルテイン」を用いるなどして安定的な合成に成功しました。らせん高分子には右巻きと左巻きがありますが、その作り分けも実現しました。世界初の成果でした。 人工的に合成したらせん高分子が持っていたのは、さまざまな有機化合物を“左右に分離する”能力でした。 医薬品などで私たちの暮らしを支えている有機化合物は、構成する成分が同じでも、右手と左手のように対称的な2種類の立体構造を持つ場合があります。まるで鏡に映したように左右対称なので「鏡像体」とも呼ばれ、人体に与える影響が左右で大きく異なるものが多々あります。 よく知られているのは薬害事件が起きたサリドマイドで、片方が薬としての効果を持つのに対し、もう片方は胎児に奇形を生じさせる恐れがあります。うま味調味料として知られるグルタミン酸も、うま味を感じられるのは片方だけです。 このように、鏡像体は医薬品や飲食品などの分野で重要な役割を持ちますが、左右の分離をしなければ活用できず、それがらせん高分子を使うことで簡単に分離できるようになったのです。 左右の分離装置は「カラム」と呼ばれ、化学品メーカー「ダイセル」(大阪)を通じて82年に商品化されました。カラムは筒状で内部にらせん高分子が詰め込まれ、左右を分けたい化合物を流し込むと時間差をつけて別々に出てきます。今では世界中で使われています。 2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治先生による「不斉合成」は分離とは別に、最初から左右の化合物を作り分ける技術ですが、完全な作り分けは今でも難しく、不斉合成の成果を確認するためにもカラムは欠かせません 日本国際賞の審査に関わられた野崎京子東大教授は「野依先生は、このカラムで分析できたからノーベル賞を受賞された」と話されています。 岡本先生もノーベル賞に値するのではないかとのことですが、高分子化学の研究者の一人は「岡本先生とダイセルだけが世界で突っ走りすぎてしまい、世界的に見た場合、当たり前の技術として、そのありがたみを考えもしなかったのでは」と指摘しています。 審査委員長を務められた浅島誠東京大名誉教授は岡本先生について「科学のみならず周辺領域にも大きなインパクトを与えた卓越した発見。製薬関係をはじめ、世界中の研究者の誰もが当たり前のように恩恵を受けている」と讃えられました。 受賞を受け、岡本さんは「これまで50年以上研究に取り組んできた。このような基礎研究が賞に結びついたことは、若い研究者にも励みになるのではとうれしく思う」と笑顔で語られたそうです。 |