学校長式辞です。

　時折吹く風はまだ冷たいですが、春光うららかな空の下で、多数のご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、第７０回卒業証書授与式を挙行できますことに、高台からではございますが、心より厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。
　卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今皆さんが手にされた卒業証書は、中学校の課程を修了した証です。同時に、９年間の義務教育を修了した証でもあります。この長い間、皆さんを支えてくださった保護者の方をはじめ、全ての方々にまず感謝の心を持ってください。
　今、平野中学校を卒業するにあたり、楽しかったこと、辛かったこと、感動したことなど、たくさんの思い出が皆さんの胸に去来していることと思います。皆さんは、行事や部活動に全力で取り組んでくれました。そのひたむきに頑張る姿は、必ずや後輩たちに受け継がれていくと思います。
　猛暑の中で練習を続け、やり遂げた体育大会。ラストを飾った集団演技においては、皆さんの真剣な演技を通して、素晴らしい団結力を見ることができました。また、合唱コンクールは、私の心に強く残っています。どの学級も素晴らしい完成度で、聴く人全てを感動させる合唱を創り上げてくれました。そして、文化発表会での全員合唱は、本当に心に響く迫力ある歌声でした。今でも鮮明に思い出すことができます。
　一つのことに一生懸命に取り組み頑張っている姿は、見ている人たちに喜びや勇気、そして感動を与えてくれるものです。本当に素晴らしかった。平野中学校の歴史に確かな一ページを残してくれました。在校生の皆さんには、三年生の皆さんが創り上げた良き伝統を引き継ぎ、さらに発展させてくれることを期待しています。
　さて、日本は災害大国と言われています。今年度も豪雨や台風、大阪北部地震などが発生し大きな被害が出ました。犠牲となった多くの方々に哀悼の意を捧げるとともに、一日も早い復興を心から願っています。そして、皆さんには、日本に住む一人の人間として、これからの復興のために何ができるのか、そして、復興に限らず、自分が人や社会のために何ができるのかを考え、大きな夢、高い志を持った人であってほしいと願っています。
　４月より皆さんには、新たな人との出会いが待っています。人は一人では生きていけません。人は人とのかかわりの中で成長し、支えあって生きていくのです。今、皆さんの周りにいる人たち、そして、これから出会う人たちを大切にしてください。人を大切にしない人は、人から大切にされることはありません。夢や希望、勇気や元気を与えられる人になってください。
　保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。お子様が本校に入学されてから早三年が経ちました。立派に成長され、それぞれの進路に向かって歩き出していく、その姿をご覧になり、感慨もひとしおのこととご拝察申しあげます。今日まで本校の教育活動に寄せられました、ご理解とご協力に対しまして、教職員を代表し厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。
　ご臨席賜りましたご来賓の皆様には、本日、本校を巣立ちゆく２０１名の生徒たちに、より一層の温かい見守りとお力添えをお願い申しあげます。
　お別れの時が近づいてきました。感謝する気持ちを常に忘れず、新しい人生に一歩を踏み出してください。皆さん一人ひとりには、大きな力と無限の可能性があります。その力と可能性を信じ、将来の夢や目標に向かって、どんなことにも最後まであきらめず、全力で取り組んでください。
　結びに、幕末の思想家・教育者である吉田松陰の言葉を紹介したいと思います。
　　夢なき者に理想なし
　　理想なき者に計画なし
　　計画なき者に実行なし
　　実行なき者に成功なし
　　故に、夢なき者に成功なし

　皆さんの輝かしい未来と卒業後の栄光を心よりお祈り申しあげまして、私の式辞と致します。

厳粛且つ感動いっぱいの素晴らしい卒業式でした！卒業生の皆さんの今後益々のご活躍を心よりお祈り申しあげます。ご来賓ならびに保護者の皆様には、ご多用にもかかわりませずご臨席賜り誠にありがとうございました。

「在校生合唱：さくら草」「卒業生答辞」「卒業生合唱：虹」です。

本日、第７０回卒業証書授与式を挙行いたしました。「卒業証書授与」「在校生代表送辞」です。

本日の午後、卒業式準備を行いました。在校生の皆さん、ありがとうございました。今、静かな体育館は主役である３年生の出番を待っています。