吉岡先生のお話
「アリとキリギリス」
キリギリスは、夏の間に働かず遊んで暮らしていた。アリは、暑い最中も一生懸命働いていた。長い冬を見越して。
寒い冬の日、食べものに困っていたキリギリスは、蓄えを持っているアリを訪ねて、
食べものを分けてくれるよう頼む。しかし、アリは、夏の間のキリギリスの様子を知っていたから、すげなく断る。

みんなの中に、先を見通すことことなく、今さえ良ければいいと、自分のやるべきことから逃げている状態の人はいませんか。
授業の中でも、「どうせ、勉強しても……」と、キリギリスになったままの人がいるのではないか。
今なら、まだアリになれる。しかし、２年後の今では、卒業後の進路選択には間に合わない。
いつまでもキリギリスでいるのは、まだ大人の考えに近づいていないから。
先を見据えて、目の前にある、やるべきことをできる人に成長してほしい。

３年生もいくつかのグループに分かれ、準備を進めています。教室では、ジオラマやモザイクアートを作成しています。モザイクアートは１年生のものとはちがい、綿棒に色付けをし、立体的なものになるようです。完成が楽しみです。

２年生は教室や廊下を利用して、舞台で使用する、大道具や小道具を作成していました。それぞれが知恵をしぼり、協力しながら作業が進んでいました。体育館では舞台の練習を行っていたようです。

住之江中学校では、体育大会での3年生の勇姿をデザインした巨大モザイク画を１年生が制作する取組みを始めて5年目になります。
１年生が、最高学年の３年生の素晴らしい演技を賞賛し、また憧憬する気持ちを表した作品が完成する予定です。
細かい作業は、集中力が必要ですが、とてもよい雰囲気で取り組んでいました。

漢詩の学習では、訓読や口語訳を学んだあと、それぞれの詩に詠まれた情景や心情を読み深めるための授業に入っています。
既習した詩のなかから一編を選び、その心情を踏まえた上で、一人称で物語を創作するという言語活動に取り組んでいます。
最終的には、和歌を詠む学習です。