文化祭 3年「未来〜輝くために〜」1
舞台発表・午後の部、最後を飾るのは3年生の学年劇「未来〜輝くために〜」−『意志と表象としての世界』より−です。
劇は、3年生が今年・5月に行った沖縄修学旅行の場面から始まります。 昨年度の文化祭・2年学年劇「月桃の手紙」の集大成として沖縄を訪れた3年生は、74年前の沖縄地上戦で、多くの人が自決した摩文人の丘を背景にした平和記念公園の「平和の礎」の前で、平和セレモニーを行っていました。 そんな中、将来に不安を感じる主人公・和河南は、沖縄の地で祈りをささげながら黙とうするうちに周りの音が聞こえなくなり、深い眠りに襲われます。やがて、暗闇から謎の声が語りかけてきます。 文化祭 3年「未来〜輝くために〜」2
不思議な空間の中で、謎の声は「私は人ではない…あなたの意志」と語りかけてきます。「意志」と「自我」の違い、因果応報などについて説明しますが、理解できない和河南のために3人のクラスメイトの現在と未来の姿を見せます。
陰気で静かだった千花子、人一倍あ勉強し、難関大学から一流企業のエリートへと成長。しかし、他者を攻撃するタイプの人間へと変わっていました。 勉強熱心でがり勉タイプの優等生のひかる、実は母親の期待に無言で応えるだけの日々を過ごしていた。高校受験に失敗し、引きこもりの生活に。その後、自分のやりたいダンスの道に進み、母親の応援で人生が変わっていく。 文化祭 3年「未来〜輝くために〜」3
ダンスチームが、圧巻のダンスを披露してくれました。
3人目は未来有望な淑姫、しかし、外国籍の彼女にとって、社会は厳しい状況になっていき、人権侵害を受けていく。 文化祭 3年「未来〜輝くために〜」4
淑姫の未来を心配する和河南に、謎の声は「彼女は自分で未来を切り開くでしょう。自分で決めた行動で、周りを取り巻く人々の未来も変わっていく」と語ります。
自分の未来を問う和河南に、謎の声は「あなたの未来は教えられない」と語り、自らの人生に悲観し、死を選ぼうとする妹の映像が映し出します。自死した和河南を追って死を選ぼうとする妹の姿であった。和河南は謎の声の「あなたが決めた行動で、あなたの取り巻く人々の未来も変わっていく」という言葉を聞く。 現実に戻った和河南、誰かのためや何かのために生きることは、その人の未来を書き換えることができる。今を明るく前向きに頑張ろうと悟る。 未来を決めるのは、今の行動である。 文化祭 3年「未来〜輝くために〜」5「過去」を振り返ることから「今」を考えた昨年の学年劇、「未来」の自分や家族、自分を取り巻く人々のために「今の行動」を考えた今年の学年劇、子どもたちの成長を実感するとともに、難しい内容をしっかりと表現した3年生に感動しました。 |
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