この一泊移住を象徴する写真をアップ。
それはカッター訓練に出ていく時の
つながれて曳航されるボートです。

つながれて、誰かの力で引っ張られている時は、
お気楽で、能天気で、何の労力も要りません。
ただ引っ張られて行くだけです。

波に揺られようとも、進路をそれようとも、
それは誰かのせいであって、
自分たちに責任はありません。

艇長の私ですら、このまま観光で
終わりたいと思ってしまうほどです。

それが、一旦沖合いに着いて、
各艇がバラバラにされると、
途端に話が変わります。

ここから先は自分たちの力で、
オールを漕いで、
道を拓いて進まねばならないのです。

波を受け、潮に流されては不安になり、
重心が偏っては進みづらくなり、
仲間のミスに「大丈夫？」より先に
「何やってんねん」と言いたくなったりします。

だけど、それこそが人生という教科書の
大事な1ページ。
切り離されて初めて自立への道を模索し始めるのです。

正直少なくない失敗もあり、
先生方に指導を受けたこともありましたが、
それは切り離されたばかりのボートのようなもので、
75期生にとってはここが出発点なのです。

私の好きなサッカー選手の言葉を借りれば、
のびしろだらけの１年生。
明日からのみんなの成長に期待しています。

現場からは以上です。


バスは予定通り、３時前後に着くと思います。

バスが明石海峡大橋を渡ります。
往路と復路でこうも感情が違うとは！

We're all going home!

バスは順調に淡路SAに着きました。
ここでトイレ休憩です。

寝込んでいる人はバスで夢の中...

退所式を終えました。
バスで学校を目指します。

疲れた様子の生徒も見られます。