かぼちゃのプリン(2.25)
大阪市の学校給食では、デザートもできるだけ給食室での手作りをめざしています。今日は「かぼちゃのプリン」を作りました。
鶏卵(液卵)、かぼちゃ(ペースト)、牛乳、クリーム、砂糖を混ぜ合わせて、スチームコンベクションオーブンで蒸し焼きにしました。給食室ではバットの中心部まで十分に加熱ができているか、入念に確認をしていただきました。 かぼちゃを入れることで、カロテンやビタミンC、食物繊維を摂取することができます。「おいしかったです!」「おかわり2回もしたよ!」という感想が聞かれました。 匠の技
給食後、飲んだ後の牛乳パックは牛乳業者さんに回収していただきます。専用の箱にきちんと並べ替える作業は給食当番生徒の仕事です。今までは薄いマットの上に置いた箱に前かがみになって移し替えていましたが、低すぎて作業がしにくかったようです。
そこで、管理作業員さんが専用の置台を作ってくださいました。なんと、溶接してペンキを塗って、ピッタリサイズに仕上がっています。牛乳当番の生徒に聞くと「うわぁ、新しい台ができてるやん」「めっちゃ、やりやすくなった」と大好評でした。 給食を作ってくださる方だけでなく、このような所でもいろいろな方にお世話になっています。感謝の気持ちを忘れずにいただきましょう! なにわうどん(2.20)
今日の給食は、1年に1回登場の「なにわうどん」でした。、三角に切って甘辛く煮たうすあげと、かまぼこ、青ねぎなどを入れた汁うどんに、小袋入りの「とろろこんぶ」を入れて食べます。大阪市の給食では、「きつねうどん」をイメージして、とろろこんぶを添えたうどんを大阪の食文化を盛り込んだという意味で「なにわうどん」と名付けています。
生徒は給食前から熱々のおいしいうどんを楽しみにしていたようです。「もっとたくさん食べたかった」というのが食後の感想でした。 *うすあげがきつねの好物であることから、甘辛く煮たうすあげをのせたうどんを大阪では「きつねうどん」と呼んでいます。発祥の地は大阪であると言われています。 *こんぶの主な産地は北海道です。海上交通がさかんになった江戸時代に、北海道でとれたこんぶは北前船を使って、商業が盛んであった「天下の台所」大阪に運ばれるようになりました。その文化が今でも伝えられ、大阪では「こんぶのつくだ煮」「とろろこんぶ」「おぼろこんぶ」など、多くのこんぶ加工品が製造されています。 給食のうどんには、だしこんぶ・けずりぶしでとった「だし」を使っています。和食の基本はだし…給食では食文化を学ぶことも目標の一つとしています。 高野どうふ【粉末】 (2.10)
今日の給食は「あかうおのしょうゆだれかけ、うすくず汁、高野どうふのいり煮、ごはん、牛乳」でした。(写真:上)
あかうおは名前の通り、赤い色をした魚の総称で、給食では北太平洋の深海にすむ「アラスカメヌケ」という魚を使っています。白身のあっさりとした味わいで、多くの生徒が「好きな魚」だそうです。(写真:中) 高野どうふのいり煮は、高野どうふの粉末と豚ひき肉、にんじん、ひじき、グリンピースをだしでいり煮にし、砂糖、塩、うすくちしょうゆで味つけをしました。 <高野どうふ(粉末)> 高野どうふには「レジスタントたんぱく質」(食物繊維に似た性質をもつたんぱく質)が含まれていることで最近、注目を集めています。心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの改善に効果があることがわかっています。 高野どうふの粉末は、以前は生産地の長野県内でしか販売されていませんでしたが、その良さが認められて全国販売されるようになりました。近くのスーパーでも売っていますので、ぜひ、さがしてみてください。高野どうふとはまた違った美味しさがありますよ。(写真:下) 押麦のグラタン(2.7)
大麦を精白し、蒸気で加熱し、柔らかくなったところをローラーで平たくしたものが「押麦」です。大麦はそのままでは水を吸いにくく、消化が悪いとされるため、押麦が開発されました。
押麦には、炭水化物の他、摂取不足になりがちな「食物繊維」が多く含まれています。精白米の約20倍、玄米の約3倍と穀類のなかでも群を抜いています。 今日の給食ではこの押麦を「グラタン」に使いました。ふだん、食べなれない食材もホワイトソースをからめて粉末チーズの香ばしさがプラスされると、とてもおいしく食べることができましたね。 給食では、スープの具としても押麦を使っています。サラダやヨーグルトに入れてもおいしいそうですよ。ぜひ、ご家庭でもお試しください。 (写真上:できたてのグラタン、中:押麦、下:押麦のパッケージより) |