全校生徒へのメッセージ その6
「いじめについて考える日」
本来でしたら、今日は「いじめについて考える日」の取組を行っているところでした。昨年12月「大阪市いじめを考える中学生フォーラム」が開催され、全市のスローガンとして「いじめSTOP 見逃しゼロ」が提言されました。いじめはいつでも、だれにも、どの学校においても起こります。いじめは身近にあり、深刻な問題であり、他人ごとではありません。臨時休校中ではありますが、改めて皆さんにはいじめについて考えてほしいと思います。 今、皆さんのなかに意図的に、意識的に誰かをいじめてやろうとする人はいないと信じています。でも、起こってしまうのがいじめなんですね。いじめは突然のこともあれば、じわじわとやってくることもあります。いじめは、悪口やからかい、仲間はずれ、陰口はもちろん、暴力や物隠し、落書き、ネット(メールやLINE 等)を利用した書き込みなどさまざまです。自分は軽い気持ちであっても、「いじり」や「ノリ」と思っていても、その時たとえ相手が笑っていたとしても、本当は相手を深く傷つけているかもしれません。そして、何よりわかっていてほしいことは、いじめは時として命をもおびやかす行為なのです。 振り返ってみて、自分がなにげなく使っている言葉や態度で嫌な思いをしている人はいないでしょうか。反対に、つらい思いをしてひとりで悩んでいる人はいませんか。最初の一歩に勇気が必要かもしれませんが、ぜひ、友人や先生をはじめまわりの言いやすい人に相談してください。先生方はそんなあなたの気持ちに寄り添いたいと思っています。 また、自分のまわりにいじめを受け、困っている人はいませんか。たった一言の温かい言葉で、その人は救われるかもしれません。困っている人に気付けた自分の優しさを、困っている人への声かけや周囲に知らせる勇気に変えましょう。 学校が再開された時には改めてお話しますが、一人ひとりの「いじめをゆるさない」という思いがなければ、いじめをなくすことはできません。皆さんと先生方、保護者の皆様が一緒になって、みんなが安心できる学校をつくっていきましょう。
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