?令和2年10月4日(日)ホリデーコラム41
「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、
2020年以降に獲得させたい3つの力
「課題解決に向けて協働する力」
「自分の考えを表現する力」
「クリエイティブな思考力」
について、どのように授業を改善していけば生徒がそれを身につけることができるのかについて、3つのケースを通して考えてきました。
さて、この3つの授業には、ある共通要素があります。それは、答えが一通りでない問いに取り組まなくてはならないことです。私はこのような問いを、「正解のない
『問い』」と呼んでいます。
「もし、あなたがKだったら、先生の発言に対してどのような行動を取るのか」
「江戸時代の三代改革と田沼意次の政治を比較し、あなたであればどのような経済政策を取りますか」
「津波で陸地に乗り上げた船をどうするか」
これらの問いはジャンルこそ違えど、解答者に求めていることはすべて同じてす。つまり、「あなたであればどうしますか?」ということを聞いているのです。
これまでの一問一答からの脱却です。これまでの一斉授業からの脱却です。これまでの「チョーク&トーク」からの脱却です。教師は「教える」から「促し、引き出し、つなげる」に変わらなければなりません。まさに、「Teacher(教える)からFacilitator(学ぶ)大人」に変革しなければなりません。
そこで大切なことは、教師自身が、自分ならどう考えるのかをまずは持つことです。まさに「主体的に大人が動く」ことからですね。