おはようございます。昨日は『命の講話』として、各学年ごとに東日本大震災を経験された3人の先生方の『生の声』をお聞きすることができました。各学年暑い中、マスクを着用しての参加でしたが、どの学年も真剣に、積極的に耳を傾けていました。
大学生の雁部那由多さんからは、小学生の頃の自身の経験を話していただいたのと同時に、『こういうことを二度と起こしてはいけない』『一日一つ、思い出を作ってほしいと』おっしゃっていました。
当たり前の日常を大切に、もしもの時に自分で行動できること、先行きの見えない不安な状況の中でも、ぜひ一日一日を笑顔で大切に過ごし、後悔をしない生き方をしてほしいと心からの想いを伝えてくださいました。
元中学校教員の佐藤敏郎先生からは、震災時の状況にふれ、『言葉にする』『一人にしない』『いろんな人がいてもいい』この3つが災害を乗り越えることができる、そして今のこの状況でも大切なことだと伝えてくださいました。また父親としてご家族のことにもふれ、『本当の意味・役割はずっと先にある』、未来をひらくために『念のためのギア』を上げてほしいとおっしゃっていました。念のために避難する、念のために準備する、輝く命を想うことで、念のためのギアを上げることになるとおっしゃっていました。
また防災とは『ただいま』と帰ってくること。行ってきますと家をでて、必ず生きて大きな声で『ただいま』と言って帰ってくる、それが大切なことだとおっしゃっていました。一人ひとりの意識や行動を変えるきっかけをいただいたと思います。
放課後は昨年も瓜破西中学校に講話にお越しいただいた齋藤幸男先生を講師に招き、共同研究をしている住吉区の墨江丘中学校と合同で教職員研修を行いました。
3人の先生方は、東日本大震災でそれぞれの年齢や立場で辛い経験をされ、命の大切さ、
防災や人と人とのつながりの大切さに気づかれ、全国各地のまだ災害を経験していない方々のために、自分の時間を使い、伝え続けていらっしゃいます。今回皆さんもその先生方の思いにふれ、たくさんのことを感じたと思います。
新型コロナウイルスの影響で、今それぞれ悩みや不安を抱えているかもしれませんが、少しでも今回のお話を聞き、自分のできることを考え、『ひとつ上』を目指して行動していってください。
今日からの学校生活、委員会や部活動などに、ぜひ新たな気持ちで取り組んでいってください。
3人の講師の先生方、貴重なお話をいただき、本当にありがとうございました。