一隅を照らす(卒業式式辞の続き)
伝教大師最澄が818年に書いた「山家学生式(さんげがくしょうしき)」の冒頭部分の言葉の一部です。卒業式の式辞に引用させていただきました。
全文は「径寸十枚、是国宝に非ず。一隅を照らす。此則ち国宝なり。」です。 見るも見事な、直径一寸にもなる大粒の宝珠、それがたとえどんなに多くあっても、そんなものは、国の宝でも何でもない、本当の意味で国の宝というものは、自分が生きる一隅を照らす人のことだいという意味です。 この「一隅を照らす、(照于一隅)」には、「一隅を守り、千里を照らす(照千一隅)」が正しいという説もあります。 故事では 斎の威王と魏王の問答で、魏王が「我が国には、直径一寸、車十二台分を照らすほどの国宝の珠がある」と自慢したところ、威王は、「我が国の宝は宝石類などではなく、四人の優秀な臣下である。彼らはよく国の一隅を守り、まさに国の宝として千里を照らすものだ」と答えた。 とあり、最澄はそこから引用したというものです。 この二つの違いは、「自分の場所で頑張る人が宝」なのか、「優秀な者が宝」なのかということです。日本人は最澄以来1200年「自分の場所で頑張る人が宝」としてきました。 これはこれからも変わりません。 歴史を動かしていくのは、いつの時代でも、一隅を照らす人であり、世界は、そうした一人ひとりの真摯な貢献によって成り立っています。ぜひとも、一隅を照らす人になってください。 卒業おめでとう 3年生卒業式3年教教員団も素晴らしい卒業式に寂しさと安堵感が交錯しているようでした。 保護者の皆様にはこの3年間、本校教育にご理解とご協力いただき誠にありがとうございました。今後も温かく茨田中学校を見守っていただきますよう重ねてお願いいたします。 卒業生の皆さんが立派に成長する姿を楽しみにしています。 お昼の放送3年生の先生方からの曲のリクエストやメッセージなど流してくれました。 3年生、最後の給食に少しでも楽しい気持ちになってくれたでしょうか? ラジオDJ担当の先生、楽しい給食ありがとうございました! 1年生球技大会競技種目はアルティメットです。 ただただフリスビーを投げるのではなく、投げる相手や受ける人が互いにアイコンタクトや声かけをすること、投げるときも相手が取りやすい投げ方をするなど、相手を思いやる力、チームワーク力が勝利の鍵を握ります。 体育委員の進行で開会式を始めて、クラス対抗の試合では、どのクラスも応援の声だけでなく、コート内でもたくさんの声かけをしていました。ナイスパス・キャッチをしているクラスや風でなかなか思うようなパスを出せずに、得点に繋がらないクラスなど、6分間諦めず立ち向かっていました。 アルティメットを通して、たくさんの気持ちや感情を体験することができたと思います。 これをきっかけにあと少しですが、クラスメイトとのわずかな日々を大切に送ってほしいと思います。 3年生を送る会 その1ぼくが、 一生の間に会える、 ひとにぎりの人の中に あなたがいました。 岩崎 俊一 私たちは一生に何人の人と出会うのでしょう。 ただ出会うだけでなく、共に時間を過ごすとなると 本当にわずかです。 人生を仮に85年とするとその日数は85×365=31025日。 1日あたり新しく知り合う人は多い日や少ない日もあるでしょうが、 平均をとっても3人にもならないと思います。 31025×3=93075人。一生かけてもこの程度しかいません。 この数字は日本の人口の0.1%にも満たないものです。 世界には70億人以上の人がいて、 毎日を過ごしてます。その中で出会い、共に3年間を過ごしました。 茨田中学校での3年間これからの心の糧であってほしいと思います。 最後にもう一つ、キャッチコピーを紹介します。 さよならしたばかりなのに、また、君に会いたくなりました。 牧野 雄一 いつまでも思い出を大切にしてください。 |
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