今、卒業証書を受け取る皆さんの堂々とした姿を見ることができました。
一人ひとりしっかりと所作ができていました。とても立派でした。
この一年間は、子どもたちも大人たちもみんな大変な時間を過ごしてきました。本当に、みんな頑張ってきたと思います。
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【旅立ちの日に・・・逸話】
関東地方のある学校でのお話です。
卒業生を送る会で、先生たちみんなが、歌を歌いました。
子どもたちに「ありがとう」を伝えたくて、大声で半分泣き顔になりながら・・
体育館は、感動的なドラマの1シーンのようになったそうです。
1991年、今からちょうど30年前の2月の終わりごろ
音楽の先生がストーブの前で温まっていたら、校長先生が来たので、「歌を作りたい」と思っていることを話したそうです。
歌詞は、校長先生に書いてもらいたいとお願いしたら「センスがないから無理だよ」と断られてしまいました。でも翌朝学校に行って机の上を見たら、詩がおいてあります。びっくりしました。読んでみると素晴らしいのです。1時間目授業がなかったので、音楽室に駆けあがってピアノに向かったら、「勇気を翼に込めて」という歌詞の部分の曲が、天から降ってきたというか、湧き上がってきて、そこから15分ぐらいで出来上がったのがこの曲です。
【感謝の曲】
この曲は、何より、子どもたちに「ありがとう」を伝えたいという強い気持ちがあって、できたそうです。この学校は、君たちのように、いい子ばかりではなく、少し荒れた学校でした。校歌を歌う声に誇らしさがなく弱弱しい声で歌っていました。歌で、音楽で、素晴らしい学校にしようと、3年間、取り組んだ後、その時の卒業生のために作った曲だったのです。
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なんの曲のことを話したか分かりますね。
この曲「旅立ちの日に」は、今では卒業式で、卒業生が歌う歌ですが、もともとは違っていたのです。でも歌の気持ちは一緒です。「ありがとう」の気持ちです。
【5年生・・・そして みんなで歌おう】
今日は、五年生が来てくれています。有難いよね。5年生の皆さん、ありがとう。
5年生も、6年生と同じように大変な一年間だったと思います。先生たちも、そして皆さんの家族も、町の人も、みんな本当に大変な中で、がんばった一年間。そして、6年生は、小学校に入学してから今日にいたるまで、たくさんの人に支えられ、時には、この歌のように君たちが誰かを支えてきました。校長先生も、君たちに会えるのが楽しくて、毎日元気です。校長先生も、みんなに支えられていたんですね。感謝です。
卒業生の皆さん!そして、5年生のみなさん、練習に参加してくださっている先生方・・・みんな一緒に、この「旅立ちの日に」のうたのように、お互いに感謝の気持ちを共有しましょう。
卒業生の皆さん!
この後の、別れの言葉、そして「旅立ちの日に」。
最後まで、皆さんの頑張っている様子、激励と感謝の気持ちで見守っています。
令和3年3月16日 大阪市立加美小学校校長 吉岡哲郎
引用:埼玉県社会福祉協議会HP
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https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/council/...