今日の給食(7.6 赤ピーマンとすいか)
今日の献立は「おさつパン、鶏肉と夏野菜のソテー、押麦のスープ、すいか、牛乳」でした。今日の給食で使用した、この季節ならではの旬の食材を2つ紹介しましょう。
<赤ピーマン> 赤ピーマンは、皆さんがよく知っている「パプリカ」とは違って、ふだん食べている緑のピーマンを約7週間かけて完熟させたものです。収穫まで日数がかかることや日持ちがしないためにあまり出回っていません。今日の給食では高知県産のものを15kg使いました。 赤ピーマンは緑のものに比べると、ビタミンCは約2倍、ビタミンEは約5倍、カロテンは約2倍多く含まれています。また、甘味が強く、ピーマン独特の臭いが少ないのも特徴です。 今日の給食では、ベーコンやなす、きゅうりなどの夏野菜といっしょにオリーブ油でいため、イタリア料理のカポナータをイメージした料理に仕上げました。 <すいか> 今日の給食室には、すいか栽培の歴史100年を超える鳥取県産「大栄すいか」が25玉届きました。すいかは中心部が一番あまいため、できるだけおいしさが均等になるよう独自の切り方で1玉を64に切り分けました。 アフリカ中南部が原産で、インドからシルクロードを経て中国から伝わったので「西から伝わった瓜」という意味から「西瓜」という字が当てられました。すいかは英語でwatermelonと呼ばれる通り90%以上が水分ですが、ブドウ糖、果糖、ビタミン、無機質なども含んでいるので、夏に汗をたくさんかいた後の水分補給としてはおすすめの食材です。また、シトルリンというアミノ酸は利尿効果を高めるので、体内の老廃物を排泄する効果もあります。すいかの赤い果肉にはトマトと同じ色素の「リコピン」が含まれているので、がんや老化を予防する効果も期待できるそうです。 今日の給食(7.5 ゴーヤチャンプルー)
今日の献立は「菜飯、ゴーヤチャンプルー、すまし汁、あつあげのしょうがじょうゆかけ、まっ茶大豆、牛乳」でした。
大阪市では、沖縄県の食文化を子どもたちに伝えようと、いくつかの沖縄料理を給食の献立に取り入れてきました。そのひとつが「ゴーヤチャンプルー」です。 給食では、一人10gのにがうりと豚肉、もやしをいためて、食べる時に生徒がかつおぶし(小袋)をかけていただきました。 <にがうり> 「ゴーヤ」「ツルレイシ」とも呼ばれ、日本では沖縄や九州南部などで栽培されている(今日は宮崎県産のものを使用)夏が旬の野菜です。給食では年に1回、7月に「ゴーヤチャンプルー」として献立に使っています。 にがうりは、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが豊富で、夏ばて予防に役立つ野菜です。また、にがうりのビタミンCは加熱しても壊れにくいため、いろいろな料理で楽しむことができます。独特の苦味成分は「モモルデシン」というもので、胃液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、肝機能を高め、血糖値の低下にも効果があるとされています。 沖縄県の食文化は、長い歴史や諸外国との交流の中で根付いた独特のものがあります。しかし、近年、ライフスタイルや価値観の多様化などにともない、「沖縄の伝統的な食文化」が失われつつあるそうです。郷土料理はその土地の気候風土に合った特徴があります。沖縄だけでなく、日本各地の郷土料理について調べてみるとおもしろいですよ。新しい発見があること間違いなし!です。 |