皆さんは普段、どんな本を読んでいますか?
小説やマンガ、図鑑などが挙げられると思いますが、「エッセイ」を読む、という人は少ないのではないでしょうか。
エッセイとは、体験や知識などをもとにして、それに対する感想や意見を述べた文章のことです。日本語では随筆といいます。
随筆といえば、古くは清少納言や兼好法師も著しており、それぞれ枕草子、徒然草として国語の教科書にも載っています。現代の作品では、向田邦子の「字のない葉書」も随筆として授業で扱われていますね。
今回紹介する本も随筆ですが、恐らく決して教科書には載らないでしょう。
「時をかけるゆとり」(著:朝井リョウ)
朝井リョウさんは「何者」という作品で直木賞を受賞されています。史上最年少での直木賞受賞ということで話題になりました。
直木賞作家が書くエッセイ、どんな内容なんだろう…と気になったあなた。ご安心ください、とてつもなく下らない内容です。(いい意味で)
学生時代のおバカな経験、身の周りの変な人たち、さらには自分の病気さえネタにして書かれていますが、笑えること間違いなしです。そもそも写真を見てもらえたら分かると思いますが、著者紹介からしてふざけています。しかもこの著者紹介、自分で書いてます。もちろん本の中身はもっと面白いです。
緊急事態宣言で行動が制限されている今、溜まったストレスを読書で発散してみてはいかがでしょうか。
この作品の続編である「風と共にゆとりぬ」は、本校図書室にもありますので是非読んでみてください。