6年生の国語の時間は物語「海のいのち」の学習です。
この物語は、かつて立派な漁師である父の命をうばった巨大な海の主「クエ」とのかかわりを通して、一人前の漁師へと成長していく「太一」の姿を描くお話です。
保護者のみなさんは、国語の教科書や国語の勉強にどのようなイメージをお持ちですか。退屈であったり、お仕着せがましかったりするイメージでしょうか。それとも、心おどり、深い思いが残るイメージでしょうか。
この「海のいのち」は、読み・学ぶ価値のあるほんとうに素晴らしい作品だと思います。今日、6年生が学習していたクライマックス場面は、成長した「太一」が父の命をうばった巨大な「クエ」と海の底で対面する場面なのですが、結局、「太一」は一度「クエ」に向けたモリを下におろし、ふっとほほえんで海面へとあがっていきます。なぜ、モリを突き刺そうと戦わなかったのか?どのような気持ちが心にひろがりふっとほほえんだのか?正解はないけれど、人間の心や自然への奥深い思いがひろがります。明確に言葉にできなくても、まちがいなく奥深い思いがひろがります。
写真は、そんなクライマックス場面をどのように考えたかグループで意見交換をしているようすです。仲間の意見をきいて、さらに思いがひろがればいいですね。