校長メモ 5月31日(月) 田植えの準備
共感や励ましのお手紙が今日も学校に届いています。学校の正門横の柵には、応援のリボンをどなたかがつけてくださっています。本当に感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。
昨年度は、臨時休校が終わり、通常授業が始まったのが6月15日だったため、例年5年生が行っている田植えを断念しました。今日は、5年生が、1年間ほったらかしになっていた学習園の3坪余りの田んぼを掘り返し、田植えの準備をしていました。まだ、緊急事態宣言中ですが、通常授業にもどり、少し落ち着いて活動ができ始めたように感じます。 「つくったお米でカレーライスをつくりたい!」などと言いながら、作業に汗を流す子どもたち。子どもたちのワクワクが伝わってきました。秋の収穫が楽しみです。 校長メモ 5月27日(木) 雨の中のアサガオ
今日はあいにくの雨。全国学力・学習状況調査と、大阪府で今年度から始まった「すくすくウオッチ」に5・6年生の児童が挑んでいます。集中して全力で取り組んでくれることを願っています。ただし、テストの結果の捉え方を間違ってほしくありません。人と比べて、1点勝ったの、負けたので、自分自身の価値を決めてほしくないのです。残念ながら、私は、自分自身の価値をテストの点で決めているような子どもでした。しかし、幸運にも、いろいろな人との豊かな出会いによって、そんな囚われから解放されていったと思います。
恥ずかしいですが、当時人気だった「熱中時代」というテレビドラマの水谷豊さんが演じる北野広大先生にあこがれて、小学校教員になった私です。教員時代は、決して褒められた教員ではなかったと思います。たくさん失敗をし、子どもたちに迷惑をかけ、教師として育ててもらったと思っています。 教育は「商品」ではありません。教育は「コモン」です。つまり、私たちの「共有財産」です。子ども、教職員、保護者、地域が一緒になってつくりだしていく、生きていく過程そのものだと思います。 今一度、教育とは何か、学校とは何か、子どもの成長とは何か、人の幸せとは何か、多くの方々が考えてくださるといいなと思います。 1年生が植えたばかりのアサガオが芽を出しています。確かな「いのち」がそこにあります。 校長 久保 敬 校長メモ 5月26日(水) たくさんの励ましに支えられて
毎日のように、私の知らない方から励ましのお手紙を頂きます。本校の保護者の方や、子どもたちからもメッセージや花を頂いています。本当に幸せです。毎日バタバタとしているため、お返事も出せず心苦しく思います。いつものようにゆっくりと子どもたちの教室を回ったり、休み時間になぞなぞ遊びをしたりできないことが気にかかります。私個人のことで、学校の名前が広く知れ渡り、落ち着かない気分にさせてしまっている保護者や地域の皆様、子どもたちや教職員、すべての人に対して心苦しさを感じています。
一日も早く、当たり前の普通の平凡なそれでいて朗らかで活気のある学校にもどっていけるよう、余計なことは忘れて子どもたちの笑顔と共に学校生活を楽しみたいと思います。 本校保護者の方から頂いたお手紙を紹介します。 「久保先生へ いつもありがとうございます。久保先生は、子どもたちの生きづらさや保護者の戸惑い、先生方の子どもたちがよりよく生きていけるための教育のしづらさを、皆に代わって代弁してくださいました。お名前や役職を公表して意見を述べられたことは、子どもたちに正々堂々とおかしいことはおかしいと、声をあげてもよいと、子どもたちに行動で見せて、大切なことを教えてくださいました。この木川南小学校で我が子が学べることに感謝し、誇りに思います。」 もったいないほどの励ましに支えられていることに、今「いのち」のありがたさを身にしみて感じています。 校長メモ 5月24日(月) 子どもたちの笑顔に励まされて
図らずも私が出した市長あての提言書をめぐって世間に様々な議論が巻き起こっています。朝、出勤すると学校の玄関の横に写真のようなメッセージ付きのリースがかけてありました。保護者の方の文字で「久保校長先生応援しています。がんばってください。」子どもの文字で「がっこうだいすき こうちょうせんせいだいすき」と書かれてありました。どなたかわかりませんが、涙が出るほどうれしかったです。こんな体験は初めてなので、自分でもかなりまいっていると感じていましたが、勇気と元気を頂きました。
いつもと変わらない登校風景、正門前に一列に並んで、集団登校の班ごとに地域の見守り隊の方々と「おはようございます」とあいさつを交わします。子どもたちの顔を見ていると今日もここに立てて幸せだなとつくづく思います。 休み時間には6年生の女子が二人校長室に訪ねて来てくれました。「先生、やめないでくださいね」というので、「やめないよ。みんなのこと好きだし、この学校を誇りに思っているから」と答えても浮かぬ顔をしています。私の身に起こったことは、私がしたことですから、責任をもって、私が受け止めていきます。子どもたちには、何も変わらない今まで通り、友だちと一緒に学び、遊ぶことを楽しんでほしいと思います。心配してくれている教職員にも、皆さんが笑顔で、子どもたちと一緒に普段通りの学校生活を送ってくださることが一番の応援になるので、よろしくお願いしますと伝えました。 たくさんの方々から、応援のお電話やファックスをいただいておりますことにも、心より感謝申しあげます。 校長 久保 敬 校長メモ 5月17日(月) 体育館で音読の学習
コロナウイルスの感染者数が下降傾向にあるとはいえ、大阪は重症者用ベッドが限界を超えており、依然、厳しい状況です。毎日の感染防止対策を丁寧にやっていくしかありません。子どもたちは、給食の「黙食」をはじめ活動の制限がいろいろとあり、コロナ前のように友だちとワイワイ話したりすることも中々できませんが、コロナが終息することを願いながら、手洗いや消毒、人との距離などに気をつけて学校生活を送ってくれています。
新聞によると、厚生労働省の研究班が、新型コロナウイルスに感染した20歳未満の子どもの症例1662例を分析したところ、半数近くが無症状で、9割は治療することなくなく回復したとの研究結果を報告しました。そして、感染経路の7割が家庭内感染で、そのうちの半数が父親経由での感染だったということです。また、感染経路不明は9%だったということです。大人が感染を持ち込まないように、教職員も気を緩めずしっかりと自己管理していかなければと改めて感じています。 学校では、少しでも子どもたちが活動できるよう、体育館で音読の練習や発表をしたり、屋外で一列に並んで同じ方を向いてリコーダーの練習をしたりしています。子どもたちのはじけるような笑顔が見られるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。 校 長 久保 敬 |