インドの昔話から
通信環境の整備のため、本日と次回も放送で児童朝会を行う予定です。
今日は、看護当番の先生から時間を守ることの大切さ、安全に気をつけて行動することの大切さについて話がありました。また、司会の先生からも、塗装工事についての注意喚起が行われました。
校長先生からは1月のイソップ物語に続く第2弾、インドの昔話をしました。
寒苦鳥(かんくちょう)
■昔々、雪がたくさん降り積もるインドの山奥に、寒苦鳥(かんくちょう)という鳥が住んでいました。この鳥は、ものすごく怠けものの鳥でした。なんと、自分の巣を作らないのです。
昼間は太陽が出てとても暖かくなります。だから、寒苦鳥は歌を歌ったり、遊び回ったりしていました。
夜になると、他の鳥たちは自分の巣に帰りますが、自分の巣を作らない寒苦鳥には帰る家がありません。
雪山ですから、夜はものすごく寒いです。木の枝で寒さにブルブルと震えながら、寒苦鳥は「あー寒い。明日こそは、怠けないで絶対に巣を作ろう」と涙を流しながら決心しました。
ところが次の日になると、太陽が出て暖かくなるため、寒苦鳥は前の日のことをすっかり忘れて、いつもと同じように遊び回りました。そして、夜になるとまた「明日こそは、巣を作ろう!」と決心します。しかし、その次の日になると、暖かさでまた巣を作ることを忘れてしまうのでした。
こんな風に、毎日毎日同じことを繰り返して、寒苦鳥はついに巣を作ることなく、むなしく一生を終えてしまいました。
「明日はやろう、明日はやろう」といつも思い、反省するのですが、行動に移せない鳥、それが寒苦鳥です。
■ここまで聞いて、「あれ?これって自分に似ているなぁ。」と思った人はいませんか。
どんな人の心にも「寒苦鳥のような怠ける心」はあります。
しかし、その心に打ち勝って、やることをしっかりとやっていかなくては成長がありません。
■この日曜日まで、連日、北京で行われている冬季オリンピックの中継が放送され、次々とメダルの獲得が知らされました。例えば、スノーボードは11日、男子ハーフパイプ決勝が行われ、2大会連続銀メダルの平野歩夢選手が3回目で96.00点と得点を伸ばし金メダルを獲得しました。フィギュアスケート男子4位だった羽生結弦選手は、14日、北京市内で記者会見し「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら究めていけたら」と前向きな姿勢を示していました。カーリングの藤沢五月選手は、これまで誰にも負けない努力があったからこそ、大舞台でも自信をもってチャレンジすることができました、とインタビューで答えていました。
3月4日からは、冬季パラリンピックが始まります。それぞれの選手たちが、これまで蓄えてきた力を発揮されます。
■さあ、みなさんはどうですか?今の学年もあと少し、学校に来るのは、今日を入れて20日、6年生は18日です。
みなさんは寒苦鳥になることなく、やることをしっかりとやって新しい学年を迎えましょう。