全校集会を実施しました。校長先生の講話を紹介します。

　おはようございます。
　新学期になって、各種の健康診断が行われていますが、先週は歯科検診がありましたね。終わってから、保健室へ校医先生にごあいさつにいったときに、少しお話しを伺いました。気になることをおっしゃっていましたので、みなさんに伝えておきます。
　一つは、2年以上のマスク生活で、歯磨きやブラッシングがおろそかになったり、また口呼吸になったりして、口の中が乾燥し歯肉炎、歯周病、そして虫歯になっている生徒が増えたそうです。しかも学年が下がるほど多いということです。マスクをしていても口を閉じ、鼻呼吸をするように心がけ、歯磨き・ブラッシングを励行してください。もう一つは、歯の配列が片側だけわん曲している生徒が、学年が上がるほど多いそうです。これは、勉強する時、スマホを触っている時などの姿勢が原因だということです。先週、人の話は目で聴くことにより姿勢も良くなるという話をしましたが、何かをするときの自分の姿勢はどうですか？日頃から意識して改善していきましょう。
　さて今日は、掃除について少し話をします。校長先生が、前任の学校に勤務していたときの話ですが、その学校の前に、過去にオリンピック選手や世界大会に出場する選手を輩出しているスイミングスクールがあって、そこの有名なコーチとお話をする機会がありました。そのコーチが若い頃、強い選手を育てるために、一日1万メートルを日課に練習を行って試合に参加したそうなのですが、本番になるとどの選手も力を発揮できず、予選落ちに悩んだそうです。その時、先輩のコーチから「練習も大切だが、心を磨くことも大切だ」と聞かされ、京都にも練習場があったので、お寺に座禅に連れて行ったそうです。『座禅を組んで心を磨けば、きっと練習の成果がでるに違いない』と、コーチも選手も真剣に座禅を組んでいたのですが、座禅を組んで4日目に、そのお寺の一番偉いお坊さんが帰ってきて、そのコーチに言ったそうです。「無駄なことはやめなさい。一週間や二週間、いやたとえ一ヶ月座禅を組んだところで心が磨けるものではありません。見えない心を磨くには見えるものを磨きなさい。」と言って、さらに「この選手たちは、掃除をしていますか？」と聞いたそうです。コーチは、「この選手たちは世界を目指す選手なので掃除は二軍の選手が行っています。」と答えました。するとお坊さんは、「それが間違いじゃ。今すぐ座禅などやめてこの選手たちを連れ帰り、掃除を徹底的にさせなさい。掃除をすれば、心が清々しくなる。特に人の嫌がるところを掃除すれば、心が磨かれるものだ。」と言いました。
　コーチはお坊さんの言うとおり、次の日から一流選手こそ人より早く来て、プールサイド・トイレ・プール周辺・建物周りを徹底的に掃除するように方針を変えました。最初は「掃除？なんで俺たちが。二軍のものにさせたら」と言っていた選手達も、日がたつにつれ、掃除をすれば気分が清々しくなり、練習にも集中でき、練習内容にもここはこういうふうにしたらとか変えたらとか新しい発見、気づきがあり、練習もより身の入った有意義なものとなっていきました。こうして、このコーチが始めた掃除のおかげで、何人もの選手が自分の力を試合で発揮できるようになったということです。
　自分たちの生活する場所は、自分で綺麗にする、掃除をするのが大前提ですが、毎日の掃除をみなさんはどう言うふうに取り組んでいますか？掃除を一生懸命することによって、5つの良いことがあります。1.気づき人間になる2.爽やかな気分になる3.心が優しくなる4.チームワークが良くなる5.環境を整えることで効率よく勉強ができるようになる、このような掃除の効能があります。学校で生活する私たち一人一人が気持ちよく生活していくためにも、掃除を徹底してください。また、今週末から始まるゴールデンウイーク、自分の部屋、家の掃除も徹底的にしてみませんか。
　最後に、先週先生が帰ろうと思って玄関に行ったときに、野球部の生徒が「汚れが目立っていたので」と、玄関マットを掃除してくれていました。気づきの心が芽生えていて嬉しく思いました。ありがとう。

今日の給食です。

３年数学と英語の授業です。数学は少人数展開をしています。

２年英語と国語の授業です。

１年家庭科と技術の授業です。