今日の給食(9.6 菜飯)菜飯(なめし)は、かぶや大根葉、小松菜などの青菜を混ぜたごはんのことで、色や香りが食欲をそそってくれます。菜飯の歴史は古く、1394年(今から628年前)の記録が残っているそうです。 給食の菜飯に使っている青菜は「広島菜」で、広島市の太田川流域で改良を重ねながら栽培されている野菜です。ほとんどは「広島菜漬け」という漬物に加工されて販売されているそうです。 昨年、あるふりかけメーカーがこの広島菜を使った混ぜご飯の素を発売したところ、その商品のネーミングの面白さから大人気となり品薄状態になったという小さな社会現象もありました。 1年生の女子から「ごはんが時々混ぜご飯の時があるのがうれしいです。小学校の時にはなかったので、初めて見た時には驚きました。」という感想をもらいました。中学生になると小学生よりごはんの量が多くなるので、よりおいしくたくさん食べられるように学期に2回程度、混ぜご飯を献立に組み入れています。今日もしっかりとおかわりをして、完食していたクラスも多くありました。 今日の給食(9.5 あげぎょうざ)ぎょうざ(餃子)は中国料理としておなじみです。中国ではゆでて湯切りをした水餃子が主流で、ゆでるために皮が分厚く、ごはんのおかずではなく、主食として食べるそうです。 中国は国土が広いため、地域によって食文化や食習慣も異なるため、一口に餃子といってもいろいろな歴史や食べ方があるようです。 日本の餃子は中国から伝わってから独自に進化したものと考えられています。焼き餃子、水餃子、揚げ餃子、スープ餃子などいろいろに楽しめます。給食では大量に作ることができる「あげぎょうざ」(冷凍餃子を給食室で揚げています)を献立に取り入れています。 冷凍食品やチルド食品を買うほかにも、家で作っているという人も結構多いのではないでしょうか。小麦粉でできた皮に豚ひき肉、キャベツやにらなどの野菜をたっぷりと使うので、栄養3色の「黄・赤・緑」がそろったバランスのよい一品です。作る楽しみも味わえますね。 全国各地には「餃子の街」として有名になっている所がいくつかあります。「中国から帰国した人が広めたから」「餃子の材料となる食材が特産品であるから」といったことから町おこしのきっかけとしているようです。ちなみに、今年2月に総務省は家計調査の結果として、宮崎市が一世帯あたりの餃子に関する支出金額などが全国1位と発表しています。 今日の給食(9.2 なすのそぼろいため)なすは独特の紫色をした、夏から秋にかけて旬となる野菜です。インド原産で、中国を経由して日本に伝わったそうです。 なすの皮の紫色の色素(ナスニンといいます)は、私たちの体の細胞が酸化して、病気や老化に進んでいくのを抑えてくれる働きがあります。 なすそのものの味はあっさりとしているため和風・洋風・中華風とどんな料理にも合い、飽きずに食べることができるという利点があります。特に油との相性がよいので、食欲が衰える夏場には肉と炒めたり、揚げものにしたりすることでおいしく食べることができます。 そこで今日の給食では、豚ひき肉を使った「そぼろいため」にしました。「なすはちょっと苦手だ!」という人も豚ひき肉のうま味がしみこんでいるので、おいしく食べることができましたね。残食はほとんどありませんでした。 夏の陽ざしをたっぷりと浴びて実った「なす」です!自然の恵みに感謝して、旬の時期が終わるまでおいしくいただきましょう。 今日の給食(9.1 肉じゃが)肉じゃがといえば和食の基本料理…おふくろの味の代表!というイメージがありますね。給食でも毎回、大人気!今日も残食はほぼゼロでした!しかし「肉じゃが」と呼ばれるようになった歴史は意外と浅く、今から50年ほど前の1970年代にいろいろな料理本で紹介されるようになってから、家庭料理の定番となったようです。 日本海軍の軍人だった東郷平八郎がイギリス留学中に食べたビーフシチューをしょうゆ・砂糖の味付けにして海軍で食べたのがはじまりという説が有名ですが、本当のところはわかっていないようです。 今でも海上自衛隊では、肉じゃがやカレーライスが定番献立となっているそうです。どちらも「じゃがいも、たまねぎ、にんじん」など比較的日持ちのする材料を使っていることから、長い航海には適していたということでしょう。 よく知っている料理も、その由来やいわれを調べてみると新しい発見があって面白いですよ。 |