今回の北津守の学力向上は、昨年度の5年生の説明文の研究授業についてお話します。今回の授業は、「弱いロボットだからできること」という教材で、テクノロジーの進歩とその付き合い方を考えさせるお話でした。
SF作家の星新一氏は、短編SF小説で「人間らしいロボット」を題材にして、テクノロジーの未来を創造させる作品を書いています。人の命令に対して、「人間らしいロボット」は、何とかさぼろうとして様々な理屈をこねます。結局、ロボットは何もせず、人が自分で掃除も洗濯も調理もするはめになってしまうというお話です。
近い将来、そんな未来が訪れるかもしれませんね。
子どもたちは、自分の考えをまとめ、グループになって意見を交流しながら、学びを深めることができていました。写真は、この物語で活用したワークシートを拡大したものですが、学んだことを教室に掲示して、いつでも全体で振り返ることができるようにしています。
もう1枚の写真は、5年生のみんなが考えた教室のマナーについてです。私は、学級経営は、ルールで縛るよりも、みんなでマナーを考え、誰もが過ごしやすくなるクラスを創っていくことが大事だと考えています。素敵な取組だと思います。
北津守小学校 校長 辻 信行