11/7(木)全学年13:15下校(就学時健康診断のため)

北津守の学力向上 vol20「ジャガビースクール」〜放課後学習〜

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 今回の北津守の学力向上は、毎週水曜日の放課後に実施している「ジャガビースクール」のお話です。

 「ジャガビースクール」とは、西成区役所の子育て支援担当と連携した基礎学力向上学習支援事業です。水曜日の放課後に、3・4年生を対象に宿題をしたり、基礎学力の向上のための学習をしたりしています。受講料は無料です。事前に受講登録をして、子どもたちは参加しています。

 指導者は学校の先生ではありません。今年度は、「株式会社イング」という事業委託をされた運営会社の講師が指導をしています。本校では、3年生が9名、4年生が6名登録し、4階の元ランチルームで勉強しています。写真は、4年生の子どもたちが学習をしている様子です。みんな集中して、静かに学んでいます。

 昨年度に実施した「大阪市小学校学力経年調査」の結果を分析しました。「ジャガビースクール」への参加の有無で分けると、参加した児童のほうが、学力が上がっているというデータが示されました。

 この事業は、来年度以降も継続する方向のようです。事業の継続が決定した場合、改めて、来年度の4〜5月に受講の募集を呼びかけます。ご家庭で、子どもたちと相談の上、受講の検討をしてください。
                   
                 北津守小学校 校長 辻 信行

校長室の窓vol18「運動会に向けて」〜運動場の石拾い〜

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 今回の校長室の窓は、児童集会で、子どもたちが石拾いをしている様子をお伝えします。10月1日(土)は、本校の運動会です。子どもたちは、本番に向けて、ダンスやかけっこ、リレーなどの練習に取り組んでいます。

 今日は、転んだ時に、けがを未然に防止するように、みんなで運動場に落ちている石を拾いました。私も子どもたちと一緒に、30個ほど石を拾いました。昨年度、運動場の改修工事をしたため、大きな石ころは比較的少なく、水はけも以前より格段に良くなっています。

 運動会は、すべての子どもたちが楽しみにしている行事というわけではありません。運動の苦手な子、かけっこが遅くて走るのが嫌な子、ダンスをするのが恥ずかしい子などもいます。

 けれど、一生懸命に頑張る姿ほど、美しいものはありません。子どもたちは、練習でも、本当に力いっぱい頑張っています。これから「校長室の窓」では、各学年や応援団の運動会に向けての練習の様子をお伝えしていきます。お楽しみに!

                  北津守小学校 校長 辻 信行
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北津守の学力向上vol19「インクルーシブ教育 その3」〜共生〜

 今回の北津守の学力向上は、インクルーシブ教育シリーズの3回目です。共生について考えます。保護者の皆さんも、障がいのある方と街で出会うことがあると思います。肢体不自由の方、目の不自由な方、知的障がい者の方など、障がいの種別は様々ですね。

 1979年に、当時の養護学校が義務教育となる前までは、障がいのある子どもが学校教育を受けることが困難な時代がありました。障がい児とその保護者が学校教育を受けたいと希望しても、入学が認められないことが多く、そのために障がい児の就学猶予や就学免除が適用されていました。ただし、現在でも、障がいのある子どもたちの就学が困難なケースが無くなったわけではありません。

 私が小学生の頃には、少しずつ障がいのある児童が学校教育を受けることができるようになってきました。同じクラスに障がいのある友だちがいて、楽しく過ごしたことを覚えています。少しずつではありますが、どの教室にも障がいのある児童が在籍している環境になってきました。

 私は、これは素敵なことだと思っています。障がいのあるなしにかかわらず、友だちとして同じ時間を過ごし、助け合い、学び合っていく。文部科学省が示した「令和の日本型教育」の骨子には、すべての子どもにとって、個別最適の学びと協働的な学びが重要であると明記されています。

 一人ひとりの個に応じた学びを大切にしながら、これからを生きる子どもたちに「共生」の楽しさと大切さを学ばせることで、自分を大切にし、他者への優しさにあふれた自尊感情が育まれていきます。北津守小学校では、これからも、多様な子どもたちが共に学び合い、共に助け合う「共生」の大切さを学ぶ教育を推進していきます。

                  北津守小学校 校長 辻 信行
 

北津守の学力向上 vol18「インクルーシブ教育 その2」〜多様性〜

 今回の北津守の学力向上は、前回に引き続き「インクルーシブ教育」のお話です。前回は、「障がい者の権利に関する条約」について、国際連合から勧告を受けたという内容でした。
 
 各校園には、障がいのある子ども、外国につながりのある子ども、LGBTQの子どもなど、様々なマイノリティの子どもたちがいます。また、友だち関係で困っている子、お家のことで悩んでいる子、いじめの被害にあった子、様々な事情で登校できない子などもいます。

 私たち大人や教員は、子どもたちには、多様性があり、多様な悩みを抱えているという前提に立って、子どもたちに寄り添う必要があります。つまり、価値観の基準を自分の「ものさし」で測るのではなく、一人一人の子どもたちの多様性に合わせることが求められるのです。

 自分の経験則や価値観だけで判断し、「そんなちっぽけなことで悩まなくていいよ。」と子どもを諭しても、子どもにとっては、大きな悩みの場合があります。自分に障がいのあること、自分が外国にルーツがあること、自分がLGBTQであること、家族のことで悩んでいること、学校に行きたくてもい行けないこと・・・etc。

 子どもたちには多様性があり、多様なものの考え方をもっています。それらの多様性を前提として認め、それらの想いや願いにできる限り寄り添って、教育を推進するようにと、国連は日本政府に勧告しています。

 少し難しいお話になったかもしれません。次回の校長室の窓は「インクルーシブ教育 その3」として、この話題についてまとめてみたいと思います。

                   北津守小学校 校長 辻 信行

北津守の学力向上 vol17「インクルーシブ教育 その1」〜国際連合の勧告〜

 今回の北津守の学力向上は、「インクルーシブ教育」についてのお話です。「特別支援教育」という言葉を知っておられる方もいると思います。言葉の定義は難しいのですが、「インクルーシブ教育」とは、言葉の意味合いが違います。

 先日、日本は「障がい者の権利に関する条約」に関して、国際連合(国連)から審査を受けました。そして、いくつかの勧告が出されました。端的に言えば、「障がい者の訴えを聴き、障がい者の権利を保障するように。」という内容でした。

 日本は、2014年に国連の「障がい者の権利に関する条約」に批准しました。そして、2016年に「障がいを理由とする差別の解消の推進に関する法律」を制定しています。市民の間に、少しずつ障がいに対する理解が進む一方で、まだまだ障がい者に対する差別があるからこそ、その法律ができた背景があります。

 私は、すべての子どもたちが教え合い、学び合いながら互いを知り、共生していく学校づくりを目指しています。障がいのある子も、障がいのない子も、北津守小学校で一緒に学んでいく「インクルーシブ教育」を、これからも推進していきます。さらに、多様な子どもたちが、学校にいることを前提とした教育環境の改善と柔軟な教育課程の編成と改革に力を尽くしていきます。保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

                北津守小学校 校長 辻 信行

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