1時間めに三学期修了式と全校集会が行われました。
一人でなやまず、春休み中は案内している電話相談ダイヤルも活用してください。みなさん一人一人を大事に思っている人間が大勢います。命を大切にしてください。とのお話でした。
続いて全校集会にうつり、先日の選挙で選ばれ生徒会の認証式とテニス部の表彰などがありました。
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答辞
冬の厳しい寒さも和らぎ、春の訪れを感じるこの良き日。暖かい光に照らされ、私たち77期生は今日、この高倉中学校を卒業します。
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3年前の4月、新しい制服を着て私たちはこの高倉中学校に登校しました。そして迎えた入学式。新しい学校生活ということもあり、緊張感あふれる様子だったことを覚えています。この日から私たちの中学校生活が始まりました。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、入学してすぐあるはずだった一泊移住は中止。新し仲間との絆を深める最初の行事である一泊移住の中止を聞いたときは、とても残念な気持ちになりました。毎日マスクを着用したままの学校生活。初めての部活動。不安に包まれたスタートから始まった一年でしたが、そんな中、体育大会と文化発表会は規模を縮小して開催されました。この二つの行事が行えると聞いた時のうれしさ、感染拡大防止をしながら開催するためにたくさんの準備をしてくださった先生方への感謝の気持ちは忘れません。
学年が一つ上がり、2年生。クラスは変わり、私たちにとって初めての後輩ができました。先輩のサポートをしながらも後輩をひっぱっていく、難しい立場に悩まされたこともあったでしょう。
校外学習は春には奈良公園、秋には大阪市内散策をしました。一年生で予定されていた校外学習が中止となった分も楽しもうと校外学習係が中心となって取り組みました。おすすめポイント「おすすめファイブ」の紹介から、チェックポイントの目印の旗づくりにしおり作成。先生方も、ミッションをつくってくださったおかげで最高の校外学習になりました。班で協力してミッションをクリアすることの楽しさや協力することの大切さを感じることができました。校外学習後に開催された消しゴムハンコ大会も楽しかったです。
大阪市内散策では、阿倍野防災センターや咲くやこの花館などさまざまな施設に行きました。先生方からの信頼が増えたことによって、施設の滞在時間や移動時間など自分たちが決めることの方が多くなりました。電車での移動も自分たちだけ。でも、普段できるあいさつやマナーを公共の場でも実践でき、成長を感じることができました。施設では、普段知ることのできないことを知識として得ることができました。
10月下旬、新型コロナウイルス感染症が緩和されたことにより、私たちにとって初めての合唱コンクールが開催されました。声が全然出ていなかったり、ハモリが上手にできていなかったりしたのでとても苦労したことを覚えています。しかし、練習を重ねていくごとにどこのクラスも完成度はどんどん高くなっていきました。迎えた本番、初めての合唱コンクールということもあり、みんな緊張していましたが、堂々とした姿で歌いきることができました。
毎年二年生で行われている職場体験。まだ新型コロナウイルス感染症が終息していないということもあり、職場体験ができない代わりに商品開発をすることになりました。和菓子、洋菓子、パン、カフェデザートにメキシコ料理。多くの地域のお店がこの新しい取組みに協力していただきました。一からの商品開発、コストやお客さまのニーズなど、班で協力して考えることは楽しいながらも難しかったです。いくつかの案は実際に商品化していただき、本来なら中学校で経験することができないことに取組む機会を持て、とても良かったです。
さまざまな行事が開催できた二年生。一年生の頃にできなかった分をバネとして、全力で取り組みました。充実した学校生活に中、部活動や委員会活動では先輩方と代が替わり、私たち二年生が中心となることが多くなりました。不安な気持ちがありながらも先輩方の思いを背負い自分たちで先陣を切っていくという覚悟した時期でもありました。
そして迎えた3年生。最上級生となり、後輩たちを本格的に引っ張っていく立場になりました。
五月、待ちに待った修学旅行。行先は高知県と香川県。修学旅行を成功させるために立候補した大勢の修学旅行委員のみんな。レクレーションの出演者。私たちが目いっぱい楽しめるように企画してくださった先生方、旅行会社の方。当日を迎えるまでにたくさんの人が準備をしてくれました。出発式の後、バスに乗っていよいよ出発。朝早い時間から集まっていただいた保護者の方や他学年の先生方に手を振り、ここ大阪の高倉中学校から四国方面へと出発しました。車内では、実行委員が作ったラジオ番組、持ち寄ったお菓子を食べて楽しみました。バスに揺られ、一日目のプログラムであるラフティング。みんなで息を合わせながら大自然の中をボートで下りました。最初から最後まで笑い続けてしまうほど楽しく、良い思い出となりました。
二日目は選択体験。SUPや洞窟探検、いちご狩りなどいろいろな体験があり、出発前からみんな楽しみにしていたことを覚えています。当日は天気が雨だったので川での体験はとても寒かったけれど、大阪とは違う高知の大自然を朝から夕方まで大いに楽しむことができました。
夕食後は、実行委員によるレクレーション。クラス対抗のゲームでダンス、弾き語り、漫才に劇と大盛り上がりでした。普段知ることのない仲間の一面を、改めて実感する素敵な一面を見つけることができ、とても楽しかったです。
あっという間に最終日。お世話になった土佐御苑に挨拶をし、雨の中でしたが桂浜散策をしてから、香川県の琴平市内散策をしました。みんな期待していたとおりの美味しいうどん。でも、みんなと食べたからより美味しかったのだと思います。チェックポイントの場所だった金刀比羅宮の御本宮。七八五段の階段を上がるのはとても大変でしたが、到着したときの達成感や上から見える景色は本当に最高でした。食べ歩きやお土産購入も満喫し、帰りのバスの中は楽しかった余韻もあれば、少しさびしさを感じる雰囲気もありました。それくらい、私たちにとって修学旅行は最高の思い出になり、また新たに成長することができました。
中学校生活最後の体育大会。一、二年生のときよりもみんな気合が入っていて、どのクラスも熱気があふれていました。しかし、開催されるか分からない悪天候。朝7時30分に集合し、みんな一丸となってグランドの水抜きから競技の準備を行いました。「絶対に最後の体育大会を開催したい」そんな思いが通じて、徐々に太陽が見えはじめ、開催することができました。クラスメイトを全力で応援、自分が出番の時も必ず誰かの応援の声が聞こえてきました。こんなに良い状態で体育大会をすることができて本当に良かったです。
中学校生活最後の夏休み。運動部に所属していた人は、より気合が入った練習に取組んだと思います。引退を迎えてみると、部活動があった当たり前の日常がなくなり、いよいよ受験性としての実感が湧いてきました。
十月、合唱コンクールに文化発表会。文化部に所属していた人にとっては大きな集大成の場でした。放課後練習だけでなく、朝早くから集まって練習に取り組んだ歌声は、とてもきれいなハーモニーでした。午前の展示見学の時間は、同級生や後輩の作品を一生懸命探すことも楽しかったです。毎年大盛り上がりの午後の舞台発表。最後だからこそ、全力で楽しみました。
三学年でそろってできる最後の行事も終わり、進路選択の時期が近づいてきました。受験勉強の仕方が分からず、不安が大きかったです。でも、友だち同士で支え合い、乗り越えることができました。
たくさんの思い出をこの高倉中学校で作ってきた私たち77期生。でも、そんな思い出をつくることができるのは今日が最後です。
毎朝、私たちの安全のために見送ってくださった地域の方々。いつも笑顔で声をかけてくださり、ありがとうございました。
私たちの学校生活にかかわってくださった教職員の方々。安心して学校に通える環境づくりをいつもありがとうございました。先生方、不安な気持ちになっているときには前向きな言葉をかけてくださいました。先生方の言葉に背中を押され、一歩を踏み出すことができた人はたくさんいると思います。私たちがこの中学校生活で成長することができたのは、先生方が近くにいてくださったからです。この感謝の気持ちを忘れず、新たに成長した姿を見せられるようにがんばります。
在校生のみなさん。私たち77期生が今まで背負ってきたこの高倉中学校をこれからは皆さんが背負っていく番です。不安になったり、失敗してしまったりすることもあると思います。そんなときには、自分を信じてください。そして、最後まであきらめないでください。皆さんなら大丈夫です。今よりさらに良くなった高倉中学校を見られることを楽しみにしています。
誰よりも近くで支えてくれた家族。たくさんの迷惑や心配をかけてしまったと思います。いつもは素直に伝えることができないけれど、この場を借りて言います。ずっとそばにいてくれてありがとう。私たちは今日、最高の仲間と卒業を迎えることができて本当に幸せです。
そして、77期生のみんな。間違ったときは「あかんで」と言ってくれる。励ますときは「だいじょうぶ」と言ってくれる。いつも温かい雰囲気を作ってくれてありがとう。みんながいたからこそ、笑顔があふれる三年間をおくることができました。これからの生活に一人ひとり自信を持ち、それぞれの道を歩んでいきましょう。
これまでの経験や学んだことを忘れず、どんなことにも前向きに取り組んでいく覚悟を胸に、これを答辞とさせていただきます。
令和6年3月13日 卒業生代表