校長先生からのお話 『一生懸命はカッコイイ!』
みなさん、おはようございます。
先日の合唱コンクール、本当に素晴らしかったです。
体育館いっぱいに響きわたる歌声、一生懸命に歌う姿、
どの学年・どのクラスも自分たちらしさを出し切っていました。
聴いていて胸が熱くなりました。
審査の結果、金賞・銀賞に輝いたクラスは、
学年代表として文化祭の舞台で発表することになります。
おめでとうございます。
代表クラスのみなさんは、自分たちの歌声をさらに磨き上げ、
学年を代表して発表する責任と誇りを持って臨んでください。
ただし、大切なのは「賞を取ったかどうか」ではありません。
結果に関係なく、どのクラスも最後まで真剣に取り組み、
一生懸命に歌いきったことです。
練習のときには、思うように声がそろわず悔しい思いをしたり、
意見がぶつかったりしたこともあったでしょう。
でも、それを乗り越えて本番で心を合わせた姿は、
どのクラスも本当に「かっこよかった」です。
一生懸命な姿は、人の心を動かします。勝ち負けや結果を超えて、「あのクラスすごかったな」「あの歌に感動したな」と思わせる力があります。
一方で、こう思った人もいたかもしれません。
「一生懸命やるのはちょっと恥ずかしい」
「真剣な姿を見られたら、からかわれるかもしれない」
私自身も学生のころ、そう思っていた時期がありました。
恥ずかしさのあまり、真剣に頑張っている友だちを
からかってしまったこともあります。
でも、あとで深く後悔しました。
本当はその友だちの姿こそ輝いていたのに、
それを素直に認められなかっただけだったのです。
また、「どうせ無理だ」と言い訳をして挑戦から逃げたこともあります。
そのときは楽に思えましたが、最後には「やっておけばよかった」という
後悔しか残りませんでした。
そして、本気で挑んで結果が出なかったとき、
悔しくて涙を流したこともあります。でもその涙の奥には、
「ここまで頑張った」という確かな自分の姿がありました。
その経験があったからこそ、次につながったのだと思います。
だから、私ははっきり言います。
一生懸命は、かっこいい!
恥ずかしいことではありません。
逃げずに挑む姿は、必ず誰かを感動させ、仲間の心を動かします。
今回の合唱コンクールで、みなさんはまさにそれを証明してくれました。
これから文化祭、そして3年生は受験、1・2年生も学習や部活動など、
さまざまな挑戦が待っています。
どうか、恥ずかしがらず、逃げずに、
一生懸命に挑んでください。
その姿こそが、本当に「かっこいい」自分をつくります。