〜ようこそ墨江丘中学校ホームページへ〜  「いのち」をテーマに自分の「いのち」周りの人の「いのち」を大切に、輝かせ続ける学校目指して教育活動をしています。

〈揺れる心と波間の狭間で〉フェリーターミナル到着、そして乗船へ

朝の光がゆるやかに差し込む中、生徒たちはフェリーターミナルへと足を進めました。隠岐の島町との別れが、いよいよ現実のものとなる時間です。

数日間、あまりにも濃く、温かく、そして静かに心を揺さぶられたこの島での時間。ターミナルに近づくにつれ、生徒たちの足取りには自然と重みが加わっていました。明るく笑っているように見えて、実は何かをじんわり抱えている表情。旅の終わりがもたらす“言葉にならない想い”が、静かな空気の中に満ちていました。

乗船までのわずかな時間。生徒同士で交わす会話は、名残惜しさを笑いに変えようとするもの、あるいはあえて普段通りを装うような軽やかなやり取り。

遠くから見えるフェリーが港に近づいてくるたび、胸の奥がふわりと波立つ。旅立ちを前にしたその一瞬の静けさは、喧騒よりもずっと深く、生徒たちの記憶に刻まれることでしょう。
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別れは静かに、心に深く

旅には終わりがある。それを知っているからこそ、最後の一瞬までが、何よりも輝きを放ちます。

たった今、生徒たちは滞在先であるホテルと静かに別れを告げました。3組と5組は2日間、1・2・4組は1日という時間でしたが、その密度においては甲乙つけがたい“濃さ”が宿っていました。

隠岐の島町の方々は、私たちをただ迎え入れてくださったのではありません。一人ひとりの存在を、まるで古くからの知己のように扱い、自然体のままの温かさで包み込んでくださいました。

「人の優しさは、どこにいても変わらない」。そう語った生徒もいました。しかし、隠岐の島町の方々のまなざしと語りかけには、どこか特別な静けさと深みがありました。それは、自然と共に生きる人々だけが持つ“芯の温もり”なのかもしれません。

帰り際、名残惜しさに足取りの遅くなる生徒たちの背中に、「また、おいで」と柔らかく手を振ってくださった島の方々。その光景は、きっと心の奥に刻まれ、ふとした時に思い出される“原風景”として生徒たちの中で生き続けるでしょう。

「また島に来たい」そう思っている生徒が、一人でも多くいることを、私たちもまた願ってやみません。
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隠岐プラザにて、旅の締めくくりの朝食

最終日の朝、隠岐プラザの食堂には、旅の終わりを静かに告げる光が差し込んでいました。窓の向こうに広がるのは、果てなく続く海の青。凪いだ水平線が、まるで心の深呼吸を促すように、静寂と品格を宿しています。

この朝、生徒たちは「最後の晩餐」を迎えるかのように、ひと皿ひと皿を慈しむように手に取りました。単なる“朝ごはん”ではありません。それは、出会った学びを噛みしめ、別れに向けて心を整える儀式のような時間。

和洋折衷のメニューに囲まれながら、どの顔も穏やかで、言葉少なに交わす会話の中には、旅を経て生まれた静かな連帯感が漂っていました。中には海を眺めながら無言で食事を進める生徒の姿も。言葉よりも深く、記憶に残る“景色と味”が胸に刻まれていったことでしょう。

このオーシャンビューの朝食は、隠岐の島町での旅がただの移動や体験ではなく、「心を耕す時間」であったことを、静かに、しかし確かに証明する場面となりました。
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朝食バイキングのひととき

 

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朝の光に映える選択の美学

朝の清澄な空気に包まれながら、生徒たちは静かに朝食会場へと足を運びました。空腹に任せて突き進むのではなく、どこか凛とした表情さえ浮かべながら。それは、ただの食事ではなく、選択という行為を通して“自分と向き合う時間”のようにも感じられました。

本日の朝食は、クラスごとのバイキング形式。和洋の境界線をやすやすと超えて並ぶ料理たちは、まるで「君の朝を、どのように整える?」と問いかけているかのよう。ごはん、味噌汁、温泉たまごが整然と並ぶ一角の隣では、クロワッサンやサラダが彩りを添えています。

ある生徒は、味噌汁の湯気の向こうにごはんの白さを引き立たせ、静かな朝のリズムに身を任せていました。一方で、別の生徒は洋食プレートを美しく仕立て、まるで小さなビストロのような一皿を完成させていました。

「自分で選ぶ」「自分で決める」この旅が通底して伝えている姿勢は、食の場面にも通じています。何を選び、どれだけ取るか。誰かと譲り合いながら、どう一日のリズムを作るか。その全てが、“今ここ”の彼らの成熟をそっと物語っていました。
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