“整える”という学びの時間、隠岐の朝、静かな立ち上がり
2日目の朝、生徒たちはそれぞれの宿で静かに目を覚まし、
健康チェックと身支度に取り組んでいます。 この時間は、単なる“準備”ではありません。 *一人ひとりが、自分の体調と向き合い、集団行動の一員として責任を持つ時間。* すでに教育は始まっています。 朝食までのわずかなひととき、生徒たちは*隠岐の島の空気に触れながらの散策*へ。 潮の香り、鳥のさえずり、足元の砂利の感触 *五感を開いて自然と交わることで、心も静かに整えられていきます。* このような“余白”にこそ、学びの深まりがあります。 *自らを整え、自然に耳を傾ける時間は、今日一日の学習と出会いを受け止める準備でもあるのです。* 本日も、心と体を耕すように、一歩一歩を進めてまいります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 神域の朝、静寂のなかで。隠岐が見せた、もうひとつの時間
隠岐の島が、ゆっくりと目を覚ましました。
*その朝は、まるで大自然そのものが深く呼吸しているかのような神聖さ。* 澄み切った空気は肌を刺すのではなく、静かに包み込み、 海と空の境界線が曖昧になるような柔らかな光が、 島を、そして私たちの心を、そっと照らします。 遠くに聞こえるのは、漁に向かう船の音。 人と自然が対話するように続けてきた営みが、 この島の“朝”を構成する音楽のように響いています。 生徒たちはまだ夢の中。 けれどその眠りの静けさにも、*昨日という一日の体験が確かに降り積もっています。* *この大いなる自然の中で、心を研ぎ澄まし、自らの内に芽生えつつあるものに気づいていく、その準備が今、静かに整えられています。* 本日もまた、子どもたちが刻む一瞬一瞬を、 ここ隠岐の空の下から、丁寧にお届けいたします。 ![]() ![]() 感謝という言葉では足りない 保護者の皆様へ、第一日目のご報告
本日は早朝より、お弁当のご準備、そして温かなお見送りをいただき、
心より御礼申し上げます。 子どもたちは今、*大阪から約250km離れた隠岐の島*にて、 無事に一日目の行程をすべて終えました。 この地での学びは単なる“旅の記憶”にとどまりません。 *過去3年間の学びを、行動によって「修め」る。それがこの旅の本質です。* 集団行動の美しさ。 地域の方々との自然な対話。 そして、自ら創り上げたレクリエーションの時間。 そのすべてにおいて、私たち教員が想像していた以上の「人間的成熟」を見せてくれました。 *このような姿を見られたのも、保護者の皆様が信じて送り出してくださったからこそです。* その信頼と支えに、改めて深く、深く感謝申し上げます。 明日は、探究型選択別体験活動を通じて、子どもたちはさらに隠岐の産業・文化・歴史と出会います。 学びは書物の中にだけ宿るものではありません。 *「人」との交わり、「場」の持つ力こそが、心に根を下ろす本質的な教育となります。* 引き続き、ホームページを通してその成長の記録をご覧いただければ幸いです。 本日は、本当にありがとうございました。 静かな夜に、もうひとつの“挑戦”があった。伝えることへの誠実なこだわり
就寝時間が近づき、宿には穏やかな静けさが流れていました。
その空気をそっと割って、一つの班が担任のもとに姿を見せました。 「先生、明日の町長プレゼン、最後に見ていただけませんか?」 構成、言葉選び、声の出し方、動きのタイミング 大切な発表だからこそ、納得いく形で本番を迎えたい。 そんな思いが込められた一言でした。 プレゼンの相手は、隠岐の島町の町長をはじめとする行政職員の方々。 *“中学生なりに”ではなく、“ひとりの提案者として”向き合おうとする姿勢に、担任も静かに応じました。* いつもより少しだけ長く灯された明かりの中で、 真剣なやり取りが行われていました。 誰かに言われたからではなく、自分たちの意志で磨き続けた準備の時間。 *それは、47期生の真っ直ぐな責任感がにじんだ、学びの延長線でした。* 明日、彼らの言葉がどれほどの届き方をするのか その姿勢がすでに、何よりの成果を物語っています。 ![]() ![]() 静かに閉じる、隠岐の夜 歴史に触れ、人間を考える時間
本日、47期生はすべての活動を無事に終え、
現在は各ホテルで静かに就寝準備へと向かっています。 *この地、隠岐の島、それは単なる観光地ではありません。* 日本の古代史において特異な立ち位置を持ち、 時には政治的な舞台、時には流刑の地として、 人間の運命と向き合い続けてきた場所です。 *そんな重層的な歴史の気配を、今日一日かけて五感で受け止めた生徒たち。* その静けさには、疲労だけでなく、*“考える人間”としての目覚め*がありました。 大地に触れ、文化に触れ、人に触れた今日。 それぞれの心の中に、学びという名の火が静かに灯されたことは、 彼らの表情が何より雄弁に物語っていました。 *全員が健康で、誠実に、そして豊かにこの一日を終えたこと。* それこそが、隠岐の旅の第一歩として、何よりの成果です。 ![]() ![]() |
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