令和7年度音楽部全市研究発表会を開催いたしました
姜 恵貞教諭による「曲想の変化を生かして、歌唱表現を工夫しよう」を題材として公開授業をいたしました。 教科書に掲載されている「1/6の夢旅人2002」を教材として、旋律、強弱、速度を知覚し、それらによって生み出される特質や雰囲気をどのように表現するのか、感受したことの関りについて考える授業をしていただきました。個々の生徒が知覚・感受した内容を班で話し合い、協働学習を行う際に、学習者用端末にパワーポイントで楽譜を配信することで、ICT機器を効果的に活用し、表現の工夫について入力し話し合った内容をスムーズにまとめることができていました。また、まとめた内容を全体に発表し、各班で考えた表現の工夫を実践することで、それぞれの表現を比較しその相違点についての感想を共有しワークシートに感想を記入しました。 音楽科における個別最適学習と協働学習の一体化の充実を狙いとした実践を参観することを通して、音楽科教員の学びを深め、今後の教育活動における音楽的な見方・考え方を働かせることができる授業デザインの研究をさらにすすめてまいります。 公開授業後に、研究協議を行いました。はじめに、中之島中学校 楠井 誠二校長先生よりご挨拶をいただきました。 続いて、授業者の姜 恵貞教諭より授業についてお話をしていただきました。 姜 恵貞教諭の授業をもとに、参加した音楽科教員がグループにわかれて協議をいたしました。 協議は「1,歌唱表現の工夫について2,生徒のグループワークについて3,ICT活用について」の3点について、各グループで出た意見や授業者への質問などを共有しました。 最後に指導助言を大阪教育大学 表現活動教育系 音楽教育部門 特任講師 藤本佳子様と大阪市教育センター 指導主事 乾 正義指導主事よりいただきました。 藤本先生からは子供たちが思いや意図をあわせて表現することの大切さや班活動の中で行われる意見交流を通して他者の存在について意識し、話をまとめていく力の育成が社会性につながっていくというお話をいただきました。 乾指導主事からは、授業でのPCDAサイクルの重要性についてならびにグーグルクラスルームを活用した資料の共有や意見交流を活発に行いアウトプットするツールとしてのICTの効果的な活用についてお話をいただきました。 最後に音楽部長 安藤寛 大領中学校校長より挨拶をしていただき、閉会いたしました。 |