7月1日(土)、一年の半分が過ぎ、はや7月となりました。
♪ささの葉さらさら のきばにゆれる お星さまきらきら 金銀砂子♪
この歌はみんなもよく知っている
「たなばたさま」です。 織姫さまと彦星さまが年に一度、天のがわで出会うとされる七夕。織姫さまはこと座の「ベガ」という星、彦星さまはわし座の「アルタイル」という星に例えられており、天のがわの両端でよく光っています。
素敵な出会いや星に願いを込める7月は、皆さんにとってどんな時を過ごす時期になるのでしょう。一年の折り返しとなる7月を、新たな気持ちで過ごしてほしいと思います。
※学校だより
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「七夕のお話し」
「七夕のお話し」 H27.7.6 児童朝会講話より
昔々、夜空に輝く「天のがわ」のそばに、「天帝」という天の神様が住んでいました。天の神様には、一人の娘がいました。名前を織姫と言い、とても美しい天女でした。織姫は、父親のいいつけをよく守り、毎日、機織りに精を出して、神様たちの着物を作る仕事をしていました。織姫が織る布は、たいへん見事で、五色に光輝いていました。天の神様も娘の働き振りには、とても感心していました。
織姫がやがて年頃になり、天の神様は娘に、御婿さんを迎えてやろうと思いました。いろいろ探して見つけたのが、天のがわの西側で牛を飼っている「彦星」という青年。この青年と結婚させることにしました。彦星は、とても立派な若者でした。織姫も、輝くばかりに美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。でも、仲が良過ぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりするようになったのです。結婚してから織姫は、全然、機織りをしなくなりました。
すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです。早く新しい着物を作って下さい。」「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます。」神様は、すっかり怒ってしまい「二人は天のがわの、東と西に別れて暮らすがよい」と、言って、織姫と彦星を、別れ別れにしたのです。
でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにして、毎日泣いているのを見て、こう言いました。「心を入れ替えて一生懸命に機織りをするなら、一年に一度だけ、七月七日、七夕の夜だけ、彦星と会うのを許してやろう」と言いました。 それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日、一生懸命に機を織りました。天のがわの向こうの彦星も、牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天のがわを渡って、彦星の所へ会いに行きます。
ところが、二人が待ち焦がれた七月七日になると雨が降り、天のがわの水かさが増して、織姫は向こう岸に渡ることができません。織姫と彦星の二人は、天のがわの両側の岸辺に立ち、川面を眺めて涙を流すのでした。そんな二人を見かねて、どこからともなく「かささぎ」という鳥の群れが飛んできて、翼と翼を広げて天のがわに橋をつくって、織姫を彦星のもとへ渡す手助けをしてくれるということです。