初夏を味わう<その3> (5.12 河内ばんかん)
午後2時の大阪市の気温は27度。真夏のような暑さです。
今日の給食は「カレースパゲッティ、キャベツのひじきドレッシング、河内ばんかん、黒糖パン、牛乳」と、暑さにぴったりの “ピリ辛” “さっぱり” の献立でした! 【河内ばんかん】 河内ばんかんは、熊本市河内町(かわちまち)で発見されたみかんの仲間です。発見された地名の「河内」と「晩成のかんきつ類」ということで名づけられました。 おいしい季節は、春から夏にかけてです。 見た目はグレープフルーツに似ていますが、グレープフルーツより苦みは少なく、爽やかな甘みがあります。 子どもたちも上手に薄皮をむいて食べていました。 初夏を味わう<その2> (5.10 まっ茶ういろう)
♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る〜 ♪「茶摘み」より
立春(2月4日)から数えて88日目の日を八十八夜といい、昔からこの日に摘み取られたお茶を飲むと、一年間、無病息災で元気に過ごせると言い伝えられてきました。 給食では和菓子の「ういろう」も給食室で作ります。新茶がおいしいこの季節には抹茶を入れた「まっ茶ういろう」が今日の給食のデザートでした。 給食では大量に作るため、どうしても上新粉が沈殿してしまい、上手に作るのが難しく、調理員さんの悩みの種でした。しかし、今回より「白いんげんペースト」(新食品)を加えたことで、よりなめらかに仕上げることができました。 子どもたちは「今日はまっ茶ういろう?よっしゃ〜!」と給食の前から大はしゃぎです。校長先生からは「市販のものより甘さ控えめで食べやすく、もちもちとしていておいしいですね」と感想をいただきました。 抹茶は和菓子だけでなく、ケーキやアイスクリームなどの洋菓子にも使われているので、子どもたちも大好きなテイストですね。 最近は緑茶をいれる家庭も減ってきているように聞きます。時には日本の和の文化にふれ、ほっこりとしてみるのもいいですね。 初夏を味わう<その1> (5.9 グリーンアスパラガス)
アスパラガスが日本へ伝えられたのは江戸時代で、はじめは観賞用でした。その後、大正時代に「ホワイトアスパラガス」(缶詰用)の栽培が本格的に始まりました。「グリーンアスパラガス」は、今から50年くらい前から消費量が増加し、今では人気の野菜のひとつとなりましたね。
栄養価は、ホワイトアスパラガスよりグリーンアスパラガスの方が高く、抗酸化作用が高いビタミン類(ビタミンA・C・Eなど)が豊富で、生活習慣病の予防に効果があります。また、名前の由来となった旨味成分の「アスパラギン酸」は、新陳代謝を活発にして、疲労回復にも役立ちます。 グリーンアスパラガスは、地上に芽を出す春先から初夏にかけてが旬で、今が最もおいしい時期です。今日の給食は「かつおのガーリックマヨネーズ焼き、スープ、グリーンアスパラガスのソテー」でした。新森小路小学校では、長野県産のアスパラガスを22kg使いました。市販の物が1束100gとしたら、「220束」になります。すごい量ですね。 2年生に感想を聞くと「家では嫌いやけど、学校ではおいしい」「いっぱいお代わりした」「とうもろこしみたいな味がしておいしかった」と大人気でした。 いつでもどこでも何でも手に入る今の私たちの暮らしです。「今の季節にしか食べられないもの」が食べられることはとても贅沢なことかも知れませんね。給食ではこれからもできる限る“旬”の食材を大切にしていきたいと考えています。さぁ、ご家庭でも旬のグリーンアスパラガスに舌鼓を打ってみませんか! ♪きょうの給食(5.2 こどもの日の行事献立)
5月5日はこどもの日です。昔から「端午の節句」といい、かぶとやこいのぼりを飾り、子ども達の健やかな成長を願ってきました。(元々は中国から伝わった厄除けの行事からとされています。)
給食では一足早く、今日5月2日に「こどもの日の行事献立」として『ちまき』をいただきました。給食室では調理員さんも手作りのかぶとをかぶって迎えてくださいました。 <ちまき> 中国の厄除け行事とともに日本へ伝わってきたものです。(端午の節句にちまきを食べる風習が中国より伝わったのに対し、かしわもちは江戸時代に日本で生まれた風習です。) 昔は「チガヤ:茅」という植物の葉を使っていたので“ちまき”と呼ばれていました。今では米粉などで作ったもちを笹の葉で細長く巻いたものを蒸して作ります。(給食では冷凍のものを学校で蒸しました。) 子どもたちからは「ちまきがもちもちしていておいしかった」「牛肉の入ったちらしずしも最高!」「毎日、こんな給食だったらいいのに〜」という声が聞かれました。また、はじめてちまきに出会った1年生も多くいたようです。ぜひ、5月5日には各ご家庭でもこどもの日の行事を楽しんでみてくださいね。 健やかに成長してね、新森っ子! ♪きょうの給食 (4.21 甘夏かん)
今日の給食では、デザートとして爽やかな春の香り漂う「甘夏かん」(ひとり1/4切れ)がつきました。年に1回の登場です。
人数分より多くの数があったため、2〜6年生にはお代わりもありました。 「甘かったわぁ〜」「おいしかった」「いっぱいお代わりしたよ」とうれしい感想を話してくれました。しかし、1年生の中には“皮むき初体験”で悪戦苦闘の子どもたちもいました。 1年生:「このみかん、苦いわぁ〜」 栄養教諭:「白い皮を食べたら苦いよ。白い皮をむいたら中からおいしい実が出てくるで。」 1年生:「むかれへ〜ん!」 と言いつつも、上手に薄皮までむいて、ぺろりと食べている1年生もたくさんいました。教室では「皮むき名人になろう」の画像をみながら皮むきに挑戦している学級もありました。 5月には同じかんきつ類の「河内ばんかん」も登場します。ぜひ、ご家庭でもいろいろな食材にふれる機会を増やしてあげてください。今日の給食の「レーズンパン」にも苦戦している子どもたちもいたようです。 いろいろな食べものを美味しく食べることができると、体だけでなく心も豊かになりますよ。 【甘夏かん】 外観は夏みかんと同じですが、酸の減少が早いため、3月頃からおいしくなる早熟の品種です。2月頃から収穫して貯蔵し、酸の減少を待って出荷されます。爽やかな酸味と甘みが特徴で、カリウムやビタミンCを多く含みます。 |